オール電化とオールガスの違いって?オール電化とオールガスを比較したらどっちがおすすめ?と思っていませんか。
オール電化とオールガスを徹底比較したところ、オール電化の方が料金面・安全性・調理の利便性が優れておりおすすめできることが分かりました。
特に昼間よりも夜間に電気をたくさん使う人は、オール電化を選ぶと毎月の光熱費を抑えることができるでしょう。
ただオール電化は初期費用が高額という面があったり、そもそも電気とガスを併用した方が電気代を抑えられる場合もあるので、この記事で詳しく解説していきます。
この記事を読めば、オール電化とオールガスの比較結果から、本当にオール電化やオールガスを選ぶべきなのかまで分かるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
以下の記事では全国のおすすめ新電力会社を比較しランキング形式で紹介しています。あわせて参考にしてください。
⇒『オール電化におすすめの電力会社は?選び方から乗り換え前の注意点まで解説』
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小売電気アドバイザー・デジタル庁公認デジタル推進委員。個人・法人向けに電力プランのコンサルティングを行う傍ら、電力小売りに関する複数のWEBメディアの記事監修を行う。各種プランに精通しており、シミュレーションシステムの構築・料金比較サイトの運営にも携わる。電力業界の専門家として各種メディアの取材歴多数。「電気代節約の専門家インタビュー掲載」続きを表示 ▼
目次
オール電化とオールガスの違い
オール電化とはエネルギーを全て電気で賄う仕組みのことで、エコキュートという二酸化炭素を排出せずにお湯を作る電気温水器が使われます。 一方オールガスはエネルギーの大半をガス、一部を電気で賄う仕組みで、ガス湯沸かし器によって炎で瞬間的にお湯を沸かすため、二酸化炭素の排出量はオール電化よりも多いです。 このようにオール電化とオールガスはそもそも使う機器が全く違うため、それぞれにメリットとデメリットがあります。 そのため現在の家族構成や何を重要視するかによってもどちらを選ぶべきかが変わってくるので、これから紹介する比較結果を参考にしてみてください。
オール電化とオールガスを徹底比較
オール電化とオールガスを徹底比較したところ、総合的にオール電化の方がおすすめということが分かりました。
オール電化 | オールガス | |
---|---|---|
料金 | ◎ | △ |
安全性 | ◎ | △ |
調理の利便性 | ◎ | △ |
初期費用 | ✕ | 〇 |
環境面 | ◎ | ✕ |
上記の表のように、料金から安全性、調理の利便性、環境への配慮などを踏まえるとオール電化の方が優れています。 なおオール電化は初期費用が高額ですが、オールガスはランニングコストが悪いため、長期的に見るとオール電化を選んでおいた方が良いでしょう。 ではそれぞれのメリットとデメリットを交えて解説します。
1.料金
オール電化とオールガスの料金面を比較したところ、基本的にオール電化の方が光熱費を抑えられることが分かりました。
オール電化は全てのエネルギーを電気で賄っているため、電気料金の支払いのみです。一方オールガスは一部電気も利用しているため、電気料金とガス料金の2つがかかってしまいます。
そしてガス料金と電気料金の中には「基本料金」という、使用量に関わらず毎月1,000円前後かかる料金が含まれているため、その分割高になってしまうんです。
また、オールガスに必要になる機器はエネルギー消費量が大きくランニングコストも高くなってしまう傾向があるため、オール電化の方が料金は抑えられます。
オールガスの方が安い場合もある
オール電化は夜間の電気は安めに、昼間の電気は高めに設定されているため、日中は仕事などで家を空けていて夜間によく電気を使うという人は、電気代を抑えることが可能です。 一方、2,3世帯などかなりの大人数で住んでいる場合はそれぞれ生活スタイルが異なりますし、ペットを飼っていて1日中電気を使用する人は、料金単価が高い時間帯に電気を使うことになるので、オールガスの方が安くなるかもしれません。
2.安全性
オール電化とオールガスの安全性を比較したところ、以下2点からオール電化の方が優れていることが分かりました。 1.オール電化は火を使わないため安全 2.災害時の復旧が早く安全を確保できる オール電化は給湯やコンロなど、通常ならガスを利用する部分を全て電気で賄い火を一切使わないため、火の消し忘れや引火の心配がなく安全です。 そのためお年寄りやお子さんがいる家庭では、オール電化の方が事故が起きにくいかもしれません。 また災害時は、地上に送電線がある電気の方が復旧が早く、地下に配管があるガスは時間がかかってしまう傾向があるため、災害時でも生活の安全性を確保しやすいのはオール電化の方です。
3.調理の利便性
オール電化の場合IHコンロ、オールガスの場合ガスコンロを使って調理をすることになるのですが、利便性でいうと下記の理由からIHの方が優れていると感じる人が多いでしょう。
▼IHコンロのメリット ・温度調整が簡単 ・熱効率が良い ・タイマー機能が付いている ・調理時間が長いと通知してくれる ・汚れにくく掃除しやすい
IHコンロは熱効率がいいため火力で困ることはありませんし、温度調節機能やタイマー機能などの便利な機能が備わっているものが多いです。 一方ガスコンロは、火力の調節が難しかったり掃除が面倒な他、一酸化炭素が発生するため一酸化炭素中毒になる危険性もあります。 ただIHコンロの場合、IH対応の調理器具を用意しておく必要があったり、フライパンなどを強くゆすることはできないといった面もあるので覚えておきましょう。
4.初期費用
オール電化とオールガスにかかる初期費用の平均は以下のようになっており、オールガスの方が安く済みます。
▼初期費用 ・オール電化:約70万円 ・オールガス:約10万円
オール電化を導入する上で必要になる設備は、エコキュートと呼ばれる給湯機器やIHコンロなどです。 特にエコキュートは容量の大きさにもよりますが30万~40万円と高額で、設置費としてさらに10万円前後かかってしまうので、加えてIHコンロも導入する場合は初期費用がかなりかさみます。 ちなみにお湯を貯めておく貯湯タンクはかなり大きいため、設置するための十分なスペースも必要になることも覚えておきましょう。 一方オールガスにはガス湯沸かし器が必要になるのですが、機器自体は2万円程度なので、設置費を併せても10万円程度に抑えることができます。 オール電化は初期費用が高く十分なスペースも必要になるため、導入のハードルはオールガスよりも高いと言えます。
オール電化とオールガスっておすすめ?
オール電化とオールガスのそれぞれのメリットやデメリットが分かったと思いますが、料金を重視するのであれば電気とガスを併用した方が安くなる可能性が高いです。
一方で、環境に優しいエネルギーを使いたい人はオール電化がおすすめ。ただオールガスについては料金や環境面を考慮するとあまりおすすめできません。
そこでここからは、電気とガスの併用がおすすめな理由やオール電化がおすすめな理由を詳しく解説します。
料金重視なら電気とガスの併用がおすすめ
オール電化は料金プランの仕組み上電気代の節約が難しかったり、そもそも電気とガスをまとめない方が初期費用や光熱費を抑えられる可能性があるため、一般の電気と都市ガスを併用した方が簡単に節約できる可能性があります。 オール電化よりも電気とガスを併用したほうがいい理由は以下の通りです。
▼電気とガスの併用がおすすめな理由 ・時間に縛られずに節約できるから ・選択肢が多く、価格競争が激しいから ・新電力でも電気とガスをまとめて契約できるから
オール電化の料金は夜間に安く、下記の画像のように午前1時~午前6時の5時間だけしか料金が安くないところも少なくないため、電気代を節約するには時間に縛られた生活を送る必要があります。
引用元:東京電力公式サイト
一方電気とガスを併用する場合は時間の縛りがあるプランは少なく、1日中お得な料金で電気やガスを利用することができますし、新築に導入する際の初期費用は状況によって異なりますが、10万円前後とオール電化よりも安いです。 そして新電力は現在1,190社以上あり価格競争が激しいため、自分の使用量や状況に併せて安いところを契約すれば、大幅に電気代を節約することもできます。 また新電力の中には電気とガスをセットで契約できるところもあるので、電気とガスを1本化したいという人はまとめて契約できる新電力を選ぶことをおすすめします。 ちなみに以下の記事では、1,190社ほどある新電力の中から特におすすめなところを厳選して紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。 ⇒電力会社おすすめランキング!おすすめ新電力15社を徹底比較
環境重視ならオール電化がおすすめ
オール電化はエネルギーを作り出す際に二酸化炭素を排出しないため、なるべく環境に優しいエネルギーを使いたいという人は、オール電化をおすすめします。 ただ初期費用も含めた料金は、電気とガスを併用した方が安くなる場合が多いので、料金よりも環境を重視している人におすすめです。
おすすめのオール電化プラン
オール電化プランの中でおすすめなのはHTBエナジー(H.I.Sのでんき)です。 HTBエナジーは旅行代理店で知名度がある「H.I.Sグループ」が提供している電気のサービスで、オール電化プラン「ぜんぶでんき」は、東京電力などの従来の電力会社のオール電化プランよりも安くなる可能性があります。 例として東京電力エリアの場合で、「東京電力のオール電化プラン」と「HTBエナジーのオール電化プラン」の料金プランを比較してみました。
上記の画像の黄色い囲みを見て分かるように、夜間の料金単価はHTBエナジーの方が「5円」以上安く、その時間も23時~7時までと東京電力と比べて3時間も長いです。 生活スタイルによってどの時間に電気をたくさん使うのか異なるため一概には言えませんが、HTBエナジーの方が電気代を節約できるでしょう。 以下のボタンから公式サイトに飛べるので、気になる人はチェックしてみてください。
まとめ
最後までお読みいただきましてありがとうございます。 オール電化とオールガスは、料金面・安全性・調理の利便性・初期費用などに違いがあり、総合的にオール電化の方がおすすめです。 また環境に優しいエネルギーを使いたい人は、二酸化炭素が発生しないオール電化一択です。 ただオール電化やオールガスを選ぶのではなく、電気と都市ガスを併用した方が安く済む可能性があるので、何を重要視するのかを吟味した上で選びましょう。