電力会社ってどうやって選べばいいの?どの電力会社を契約すればよいのかわかりませんよね。
電力自由化が始まってから電力会社の数は500社を超え、各社独自のサービスを展開しているため、本当に自分にあった電力会社を選ぶのはとても難しいです。
結論、電力会社を選ぶうえで以下のポイントを押さえることが重要です。
・契約前に電気料金をシミュレーションする
・契約縛りのない電力会社を選ぶ
・知名度だけで選ばない
この記事では、他にも電力会社を契約前に知っておくと役立つ情報を紹介します。
目次
電力会社の正しい選び方
供給エリアの確認
今、住んでいる場所が電力会社の供給エリア外の場合は契約ができません。
全国に供給している新電力もあれば、一部の限られた地域でしか契約していない新電力もあります。
気になる電力会社があった場合、まずはホームページから供給エリアを確認しましょう。
また、全国に供給しているからといって人気があるわけではありませんし、信頼できる電力会社だとは限りません。
地方の電力会社でも良心的な価格とサービスで人気の電力会社もたくさんあります。
全国展開している飲食チェーン店は知名度があって安心できますが、地方の個人経営店でも美味しくて質のよいサービスを提供しているお店があるのと同じことですね。
契約前に料金のシミュレーションをする
電力会社を選ぶうえで大切なのは、これまでの電気使用量を把握し、事前にシミュレーションすることです。
評判がよくて知名度抜群の電力会社を選んだけど、あまりお得にならなかったという口コミが投稿されているのは、使用量にあった電力会社ではなかったからです。
使用量が少ない方向けに力をいれている電力会社もあれば、使用量が多い方向けに力をいれている電力会社もあります。
そこで重要なのがこれまでの電気使用量を具体的に把握しているかどうか。
申し込んでから後悔しないためにも、現在の使用量だとどのくらい安くなるのか?しっかり考えましょう。
どの電力会社のホームページでも使用量がシミュレーションできます。
今の使用量を入力するとどれだけ安くなるのか一目でわかります。
時間にして1、2分です。
ただし、電力会社によっては自社に都合の良い条件で料金を算出している場合があるので、シミュレーション結果はあくまで参考程度にしましょう。
電源構成で選ぶ
電気の発電方法はいろいろあります。
火力発電、原子力発電、再生可能エネルギー、などですね。
これらの発電の割合(内訳)を電源構成と言います。
個人的にはあまり深く考えなくて良いと思いますが、電力会社によって発電方法は変わってくるので、自分が使う電気の発電方法までこだわりたい方はホームページに公開されている電源構成にも注目してみても良いかもしれません。
ただし、電源構成を100%公開している電力会社はほとんどなく、その他●%と表示されているケースもあるのであくまで参考程度におさえておきましょう。
ちなみに電源構成によって電気の質が変わるような事はありません。
どの電源構成でも安定して電気は供給されます。これは国が保証している制度です。
世帯人数別の電力会社の選び方
一人暮らしの方
※ここで紹介するのは一般的な一人暮らしの使用量を想定した場合の内容になります。
一人暮らしの方は、電気の使用量が少ないので、基本料金が無料、もしくは安い電力会社を選ぶと良いでしょう。
基本料金とは電気の使用量に関係なく毎月かかる料金です。
携帯電話の基本料金と同じですね。
電力会社によって基本料金はことなります。
安いところもあれば高いところもあり、中には無料の電力会社もあります。
あまり電気を使わないのに、東京電力で30Aを契約していた場合、毎月800円くらい支払わなければいけません。
関西電力、中国電力、四国電力、と契約している方は最低料金(基本料金)が安いので、あまり気にならないかもしれませんが、なるべく基本料金が安い電力会社を選びましょう。
三人~四人暮らし
電気をたくさん使う方は従量料金とくに3段料金が安い電力会社を選ぶとお得になります。
電気をあまり使わない方は基本料金が安い電力会社と従量料金とくに2段料金が安い電力会社を選びましょう。
基本料金が安い電力会社を選ぶのと同じくらい、従量料金が安い電力会社を選ぶのも大切です。
※従量料金とは、電気の使用量に応じて変動する1kWhあたりの料金単価です。基本的に三段階に分かれていて、使用量がふえれば1kWhの単価もあがります。
また、基本料金が安い会社が必ずしもお得になるわけではありません。
基本料金が安くても従量料金が高く設定されている場合があるからです。
電力会社によって基本料金と従量料金の単価が違うのが、やっかいなところで僕たち利用者を迷わせるんですね。
大家族
大家族のように使用量が多い家庭は従量料金、とくに3段料金が安い電力会社を選びましょう。
理由は3段料金が最も1kwhの単価が高く、電気代にダイレクトに影響するからです。
理想は基本料金が安くて、3段料金が安い電力会社ですが、3段料金の単価に注目して選ぶといいでしょう。
中にはセット割などのサービスを提供している電力会社もありますが、割引額が大したことない場合が多いので、シンプルに電気料金が安い電力会社を選ぶことをおすすめします。
電力会社の選び方の注意点
まず絶対におすすめしない電力会社の選び方をご覧ください。
店舗での勧誘は絶対に断る
家電量販店などの店舗では勧誘活動が盛んに行われています。
以前、家電量販店に常駐しているauの店員さんに、インターネットとスマホをauに乗り換えるなら絶対でんきもauに乗り換えた方がお得ですよ!
と言われました。
たしかに、既存の電力会社にするよりはauでんきにした方がお得になることはわかります。
しかし、他の電力会社と比較した場合はどうでしょう?
auでんきに切り替えるメリットなんて、Pontaポイントが貯まるくらい。
別に電気料金がそこまで安くなるわけではありません。
一度、もちかえってしっかり考えましょう。
知名度だけで電力会社を選ばない
どんなサービスや商品でも、知名度のないものだと不安になりますよね。
毎日使う電気ならなおさら知名度のない会社とは契約したくないと思います。
しかし、電力自由化はみなさんの心配している点を国が保証しているんです。
・新電力でトラブルがあった場合、既存の電力会社から電気が供給される
・既存の電力会社の送電網を使用して今まで通り電気が提供される
つまり、どんなに知名度のない新電力でもしっかり電気が使えるということです。
これまでいろんな新電力を調べてきましたが、知名度はないけれど料金は大手新電力より安い会社はたくさんあります。
有名タレントを起用してCMや広告で宣伝している電力会社は確かに安心感はあるかもしれません。
ただ、どの電力会社を選んでもこれまで通り電気は供給されます。
知名度に流されず、自分にあった電力会社、本当にお得になれる電力会社を探しましょう。
セット割のある電力会社がお得だとは限らない
電気の切り替えは安くなって当たり前。
料金面だけではなく、その他のサービスを提供して顧客争奪戦が繰り広げられています。
●電気とインターネットを契約しているとネット料金が割引される
●電気とガスを契約すると電気代が安くなる
その他にもいろいろありますが、わかりやすい例をだすとこんな感じです。
ホームページにはかなりお得になるような見せ方をしていますが、実際シミュレーションしてみたらそこまでお得じゃないケースだってあります。
また、契約期間の縛りが設定されていて、契約期間内に解約すると違約金が発生する場合もあります。
オシャレなホームページのデザインに騙されないでください。
セット割などがなくても、十分電気代が安くなる電力会社はあります。
本当に必要なサービスであれば検討しても良いと思いますが、たいして必要のないサービスをちょっとお得になるからといって加入するのはおすすめできません。
契約期間の縛りがあるか確認する
契約期間の縛りがある電力会社もあります。
契約期間の縛りというのは最低でもこの期間は利用してくださいということです。
契約期間内に解約してしまうと違約金が発生します。
ほとんどの電力会社が2,000円(税抜)になります。
電力会社の切り替えは、簡単に切り替えられるのがメリットですが、契約期間が決められている場合は簡単には解約できませんよね。
たかが2,000円だとしても、払いたくないもの。
契約期間の縛りや違約金についての記載はホームページに小さく書いてあることが多いので、しっかり確認しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
電気は簡単に切り替えられますが、正しい知識をもって電力会社を選ばないと思ったより安くならない場合も多いです。
この記事で紹介した情報を参考に、自分にあったお得な電力会社を探してみてください。