埼玉を拠点にガスの供給を行っている「武州ガス」が、電力自由化により電気の販売を開始しました。埼玉に住んでいる方には新電力の切り替え候補としているかもしれません。
ガスも自由化された中で一人でも多く顧客を囲い込む必要があるので、東京ガスの代理店として埼玉でどれだけのシェア獲得ができるか見ものとなります。
注目度の高いガス業界からの参入なので、電気代のコスト削減には期待できる新電力であり、武州ガスを契約しているのであれば確実に押さえておきましょう!
目次
武州ガスとは
武州ガスとは、設立が大正時代と歴史があり、埼玉県内でガスの供給を行う企業です。供給区域は「川越市、所沢市、狭山市、ふじみ野市、鶴ヶ島市、日高市、飯能市、川島町、吉見町、毛呂山町、小川町」となっており、電気の供給も同エリアとなりそうです。
会社概要
社名 | 武州ガス株式会社 |
設立 | 大正15年10月29日 |
所在地 | 川越市田町32番地12 |
代表者 | 原 敏成 |
資本金 | 4億1,334万3,400円 |
従業員数 | 227名(男196名・女31名) |
事業内容 | 都市ガス、ガス器具の販売や付帯工事 |
事業所 |
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問い合わせ先
WEB問い合わせ | 武州ガス問い合わせページ |
電話番号 | 049-241-9000 |
受付時間 | 土・日・祝日・年末年始を除く8:30~17:15 |
電力供給エリア
埼玉県のみとなっています。今後、エリアの拡大などの情報はありません。
武州ガスと東京電力の関係は?
私自身が埼玉県民ではないので疑問に思ったことはないですが、ネットなどを見ると「武州ガスと東京ガスはどういった関係なの?」と見かけます。
勘違いしている回答もありましたが、武州ガスは東京ガスの子会社やグループ企業ではありません。企業間で販売における業務提携をしているだけで、ただ単純に東京ガスの販売業務も行うみたいです。
その提携がされた時のプレスリリースがあったので、そのまま引用しておきます。
東京ガス株式会社(本社:東京都港区、社長:広瀬 道明ひろせみちあき、以下「東京ガス」)と武州ガス株式会社(本社:埼玉県川越市、社長:原はら敏とし成のり、以下「武州ガス」)は、この度、家庭用や業務用のお客さま向けの低圧電力の販売に関して、業務提携(以下「本提携」)することに合意しました。
出典:日経プレスリリース
要は東京ガスの販路拡大が目的で、新電力が乱立するなか同業者同士手を組んだ感じですね。
武州ガスの料金プラン
それでは切り替えを検討している人が最も気になっている「料金プラン」を紹介していきますが、他の新電力または、東京ガスなど同業種との比較が特に気になります。
また、前もって理解しておくことがあり、武州ガスを現在利用していない人が「電気だけ契約」するのは全くといってメリットがありません。契約自体はできますが間違えてもそのような契約は控えるように・・。
Bプランの電気料金
一番多くの世帯に該当する「30A~60A」のBプランだけ紹介するので、それ以外のプランに関して詳細な情報を知りたい場合は「武州ガスのホームページ」を見てください。
武州でんきBプラン | 料金(税込) | |||
---|---|---|---|---|
基本料金 (1ヶ月あたり) | 従量単価 | 30A | 842.40円 | |
40A | 1,123.20円 | |||
50A | 1,404.00円 | |||
60A | 1,684.80円 | |||
電力量料金 | 第1段階料金 | 140kWhまで | 23.24円 | |
第2段階料金 | 140kWhを超え350kWhまで | 23.45円 | ||
第3段階料金 | 350kWhを超えたもの | 25.93円 | ||
最低月額料金 | 540.00円 |
基本料金や料金単価を見てもいまいち理解できないと思いますが、武州ガスの料金プランを他社比較した場合、以下のような感じとなりました。
- 1人暮らしで電気をあまり使わない人には向かない
- 世帯数が3人を超えてくるとメリットが出てくる
- 東京ガスよりメリットが少ない
以上のように世帯数が多ければそれなりのメリットがありますが、取次店でもある東京ガスと比較するとそこまでおすすめとは言えません。ただ、比較的良心的な料金となっているため、埼玉エリアで契約できる新電力の中では上位の方に位置していると思います。
セット割適用の条件
Bプランの申込みには武州ガスを利用しているほかに以下の条件があります。
- 武州ガスと電気のご使用場所が同じであること
- ガスと電気のご契約者が同じであること
- ガス料金と電気料金を合算してお支払いいただけること
特に気にする条件ではないですが、申込み前に確認しておきましょう。
武州ガスの評判や口コミ
ネットが普及した現在では、企業やサービスの評判を簡単に確認できるようになりました。テレビCMなどでは良い情報しか伝わってきませんが、SNSや掲示板ではリアルな口コミが沢山あります。
複数の新電力を比較する際は是非、確認することをおすすめします。
引越しの時に契約の手続きが簡単
引越しでは3大インフラとなる「水道・電気・ガス」の手続きが必須となり、面倒な作業として捉えている方が多いのではないでしょうか?
電気、ガスのネットでの引っ越し手続きおわった。武州ガスは簡単に入力終わったし確認もメールで見れて楽だったのに、東京電力は会員登録したり、ログインしないと入力内容確認できなかったり色々面倒くさい。
— なっとあすか (@not_asuka) 2015年9月24日
@kiyotan3 引越し先の武州ガスの開始申込も、ネットで出来そう。ほんと、なんでもネットで出来るようになったねー
— みや (@tmyzk) 2010年4月11日
武州ガスでは面倒だと感じていることを認識してか、電話やネットで簡単に手続きを終えられる仕組みとなっているようです。確かに私が東京ガスの開始手続きをする時に面倒だった記憶があり、ユーザビリティに配慮しているのは評価できます。
東京ガスとの提携話が多すぎる
武州ガスは東京ガスよりが住ん供給を受けているので、業務提携することに異論はありませんが、それにしても公式HPなどもう少し自社サービスに注力した方が良い気が・・
東京ガスが中堅都市ガス5社と提携https://t.co/aPiAva4P7E
引用:
東京ガスは、武州ガスなど群馬、埼玉、東京の中堅都市ガス5社と業務提携すると発表。— yugi:安倍さん&麻生さん応援 (@yugi222000) 2015年11月24日
東京ガスは、武州ガスなど群馬、埼玉、東京の中堅都市ガス5社と業務提携すると発表。
— 47NEWS 速報 (@47newsflash) 2015年11月24日
同社に関して調べても東京ガスと提携したことしか情報がなく、細かいことを知らない人からすれば「東京ガスの方がおすすめなのか?」と感じてしまう可能性が高いはずです。
東京ガスとは圧倒的に規模が違いますし、自分たちが顧客を獲得することを優先に考えないと、ガス自由化で業績が傾いてしまう・・なんてこともあったりして(勝手な予想です)
まとめ
川越・所沢に住んでいる方には気になっている「武州ガス」ですが、請求書がまとまるなどのメリットを除くと、どうしても東京ガスの電力の方が魅力的に感じてしまうかもしれません。
自分に合った新電力を選ぶのは面倒な作業となるでしょうが、まずは切り替える目的を決めたうえで探し始めるようにしましょう。各社の情報はある程度揃っているので、当サイトを循環して調べてみてください。