東京電力のとくとくガスAPプランは、Amazonプライムが無料で利用できるガス料金のプラン。
とくとくガスAPプランが気になっているけど、「本当にお得になるの?」「デメリットはない?」など疑問に感じていませんか。
この記事では東京電力のとくとくガスAPプランについて、実際の利用者の声も交えながら以下のポイントを分かりやすくまとめました。
・とくとくガスAPプランの料金
・とくとくガスAPプランのデメリット
・とくとくガスAPプランの評判・口コミ
・とくとくガスAPプランの申し込み方法と流れ
結論、とくとくガスAPプランは東京ガスとAmazonプライムを別々に契約するより確実にお得になり、さらにAmazonギフト券ももらえるおすすめのプランです。ただし、解約金など契約前にあらかじめ知っておきたい注意点もいくつかありました。
東京電力「とくとくガスAPプラン」についておさえておくべき全ての情報をまとめました。
小売電気アドバイザー・デジタル庁公認デジタル推進委員。個人・法人向けに電力プランのコンサルティングを行う傍ら、電力小売りに関する複数のWEBメディアの記事監修を行う。各種プランに精通しており、シミュレーションシステムの構築・料金比較サイトの運営にも携わる。電力業界の専門家として各種メディアの取材歴多数。「電気代節約の専門家インタビュー掲載」続きを表示 ▼
目次
東京電力「とくとくガスAPプラン」とは
とくとくガスAPプランは、東京電力が提供する都市ガスの料金プラン。 東京ガスの供給エリアの方が対象で、契約するとAmazonプライムの年会費を東京電力が代わりに負担してくれるというプランです。 必ずしも東京電力の電気とセットにする必要はなく、ガスだけの契約も可能。また、現在東京ガス以外の都市ガス会社を利用している方も乗り換えられます。
Amazonプライムが付いてくる
とくとくガスAPプランを契約すると、東京電力から毎年Amazonプライムのギフトコードが届きます。 そのギフトコードを登録することで、Amazonプライムを年会費無料で利用できるという仕組みです。
すでに会員の方も対象
すでにAmazonプライムの会員の方も、ギフトコードを登録した日から会員期間が毎年延長になります。
東京電力「とくとくガスAPプラン」の料金はお得?
東京電力「とくとくガスAPプラン」はお得なのか?を詳しく解説していきます。 1.とくとくガスAPプランの料金システムについて 2.Amazonプライムを別個で契約するよりお得? 3.電気とのセット契約プランはお得? 結論を言うと、とくとくガスAPプランはAmazonプライムを別個で契約するより確実に安くなり、ギフト券ももらえるためお得です。ただし、電気とのセット契約がお得になるかどうかは人によるので要確認です。
「とくとくガスAPプラン」の料金プラン
ガスの料金は、毎月固定で支払う「基本料金」と、使った分だけ支払う「従量料金」の二つから成り立ちます。 まずはとくとくガスAPプランの料金表を見てみましょう。()の数字は東京ガスとの差額です。
※ガスの使用量(m³)によって、適用される料金が変わります。例えば、30m³ならB表の基本料金と従量料金が適用されることになります。
基本料金 | 従量料金 1m³あたり単価 | ||
---|---|---|---|
A表 | 0m³~20m³ | 1143.23円 (+384.23円) | 141.38円 (-3.93円) |
B表 | 20m³~80m³ | 1431.32円 (+375.32円) | 126.32円 (-4.14円) |
C表 | 80m³~200m³ | 1602.04円 (+370.04円) | 124.34円 (-3.92円) |
年会費がガス料金に上乗せされている
東京ガスより基本料金が高く、従量料金の単価が安くなっています。基本料金の高さは言い換えれば、Amazonプライムの年会費の一部が上乗せされているということになります。
別々で契約するより安くなる
「それなら意味がないのでは」と思うかもしれませんが、東京ガスとAmazonプライムを別々に契約するよりは必ず安くなるためお得です。 一人暮らし、ファミリー世帯それぞれの平均的な使用量で1ヵ月の料金を比べてみます。
※Amazonプライムの会費は年会費4,900円を12ヵ月で割った料金です。
東京ガス | とくとくガスAPプラン | ||
---|---|---|---|
一人暮らし 10m³使用 | ガス料金 | 2212.10円 | 2557.03円 |
Amazonプライム 会費 | 408.33円 | 0円 | |
合計 | 2620.43円 | 2557.03円 (-63.40円) | |
ファミリー世帯 35m³使用 | ガス料金 | 5,622.10円 | 5852.52円 |
Amazonプライム 会費 | 408.33円 | 0円 | |
合計 | 6030.43円 | 5852.52円 (-177.91円) |
一人暮らしなら月63円、ファミリー世帯なら月177円安くなることが分かります。 基本料金への上乗せは年会費の全額ではなく一部であることに加え、従量料金は東京ガスより安く設定されているため、結果として安くなるのです。
とくとくガスAPプランに変更してみて、東京電力にガスも統一することにしてみた、Amazon Primeの年間クーポンが毎年届くのに実質安くなってて嬉しい
— Chihiro (@encry1024) December 14, 2019
実際にとくとくガスAPプランで実質支払う料金を安くできたという評判もありました。
3,000円のAmazonギフト券でさらにお得
さらに、とくとくガスAPプランを契約するとAmazonギフト券3,000円分がもらえます。 出典:東京電力公式サイト つまり、先ほどの金額にプラスしてさらに3,000円もお得にすることができるのです。
プランによる年間節約額 | ギフト券 | 合計の年間お得額 | |
---|---|---|---|
一人暮らし | 760円 | 3,000円 | 3,760円 |
ファミリー世帯 | 2,134円 | 3,000円 | 5,134円 |
他のガス会社と別々で契約するよりお得?
都市ガスを提供している会社は東京電力の他にもあります。とくとくガスAPプランは他のガス会社とAmazonプライムを契約するよりお得と言えるのでしょうか? 答えは「YES」です。そもそもガス会社の切り替えは電気と異なり、節約できる額が小さいです。そのため他のガス会社に乗り換えてもほとんど安くできません。 また、ガス会社の切り替えでギフト券のプレゼントなどを実施しているところもほとんどないため、やはりとくとくガスAPプランを契約してギフト券を受け取った方がお得と言えるのです。
電気とのセット契約はお得?
とくとくガスAPプランは東京電力の電気料金プランとセットで契約もできますが、セットにすべきかどうかは人によります。 ●電気とのセット契約がお得になる人 ⇒一人暮らしの方 ⇒電気とガスの請求をまとめたい人 ●電気とのセット契約が向いていない人 ⇒電気料金の安さを優先させたい人
電気とのセット契約がお得になる人
一人暮らしの方は、他の電力会社を利用してもほとんど安くできません。そのため電気は他社に乗り換えず東京電力でセット割を利用した方がメリットが大きいです。 また、電気とガスをまとめることで請求も一つになるため、管理を楽にしたいという方にもおすすめです。 なお、セットにできる料金プランは電力自由化以降に登場した新プランなので、従来の「従量電灯」プランを利用している方は申し込みの際に電気料金プランもあわせて変更する必要があります。 新プランはいくつかありますが、10A~60A契約の方は「スタンダードSプラン」が最も標準的でおすすめです。
電気とのセット契約が向いていない人
少しでも電気料金を安くしたいという方は、他の新電力を契約した方がお得です。 上で触れた東京電力の新プランでは、電気料金自体はあまり安くなりません。特に電気をたくさん使うような家庭では、電気は安い電力会社と契約し、ガスだけとくとくガスAPプランを選びましょう。 安い電力会社では、基本料金0円のLooopでんきがおすすめです。
東京電力「とくとくガスAPプラン」の2つのデメリット
続いて、とくとくガスAPプランのデメリットを説明します。
ガス料金自体は高くなる
先ほども述べた通り、ガス料金自体は東京ガスより高くなります。 実際にいくつかの口コミでも指摘されていました。
お、Amazonプライム年会費が浮くのか(自分では契約してないが)と思ったらガス料金自体は東京ガスより高いやんけ!(合計額はおトクだが) // とくとくガスAPプランに切り替えるとAmazonプライムの年会費を東京電力EPが負担します https://t.co/WyjMMimlGi
— garmy (@garmy) December 6, 2019
基本料金が割高なのでガスの請求額だけを見ると今までより高くなります。 しかし東京ガスでは別途年会費を払ってAmazonプライムを契約する必要があること、とくとくガスAPプランではギフト券がもらえることを考慮すると結果的にお得になるので問題はありません。
解約金がかかる
とくとくガスAPプランの契約期間は1年間の自動更新で、以下の場合を除き解約時に2,400円の解約金が発生します。
▼解約金が発生しない場合
・契約期間満了日から遡った2か月の間に解約する場合
・引越等で需給契約を解約する場合
通常Amazonプライムの解約には解約金はかかりませから、これはとくとくガスAPプランを契約することで生じてしまうデメリットです。
Amazonプライムの解約手続きは自分で行う
なお、とくとくガスAPプランを解約しても当初の契約期間内はAmazonプライムは引き続き無料で利用できます。 Amazonプライム自体を解約したい場合は、自分で解約の手続きを行う必要があります。
東京電力「とくとくガスAPプラン」の利用方法と流れ
東京電力とくとくガスAPプランの申し込みの流れや利用方法を詳しくまとめました。
1.ガスを申し込む
ガスの申し込みは公式サイトからできます。 電気をまとめたい方も、公式サイトからプランを選択することで同様に申し込みできます。
申し込みに必要なもの
申し込みには ・ガスの検針票 ・支払いに使うクレジットカード番号または口座番号 が必要です。検針票は「お客様番号」「供給地点特定番号」の入力に使います。
工事などは不要
家庭までガスを送るガス管などはこれまで通り東京ガス所有のものを使うため、新たな工事などは発生しません。もちろん工事費や契約手数料などもありません。
2.ガスの利用を開始する
あらかじめWebまたは契約内容通知書で指定されますが、基本的に次回検針日から利用開始になります。 多くの方で申し込みから約1ヵ月で東京電力のガスに切り替わります。
3.Amazonプライムギフトカードが届く
ガスの利用開始が確認されてから、約2~3週間後に東京電力からAmazonプライムのギフトコードが入ったハガキが届きます。
4.Amazonプライムギフトコードを登録する
Amazonプライムの公式サイトにて、届いたギフトコードを登録することで向こう1年間の年会費無料でAmazonプライムを利用できるようになります。 ギフトコードは毎年送られてくるので、とくとくガスAPプランを解約しない限りずっと利用できます。
まとめ
とくとくガスAPプランについてまとめてきました。 東京ガスとAmazonプライムを別々で契約するより確実に安くなり、ギフト券ももらえるお得なプランと言えます。 また、必ずしも東京電力の電気プランとセットにする必要はなく、とくとくガスAPプランだけの契約も可能なので気軽に試してみてはいかがでしょうか。
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