![東京電力と東京ガスどっちにまとめるべき?セット料金を比較!](https://bra-ve.co.jp/jiyu-denki/wp-content/uploads/2022/11/5972d7e686825d11b1353cac47f7ee22-300x175.jpg)
「東京電力と東京ガス、まとめるならどっちがおすすめ?」
「東京電力と東京ガスの料金を比較したい」
東京で電気とガスをまとめたいと考えた時、真っ先に浮かんでくる東京電力と東京ガス。
いずれも「電気とガスをまとめてお得!」と謳っていますが、結局のところどちらがお得なのか?
結論から言うと、基本的には東京ガスでまとめるのがお得です。
この記事では東京電力と東京ガスの料金はもちろん、その他サービスやキャンペーンについても比較しました。これから乗り換えを検討している方は、ぜひご覧ください。
★2024年の電気料金の値上げ・値下げに関する最新情報★ 4月:容量拠出金の義務化による値上げ 5月:再生可能エネルギー発電促進賦課金の単価が1.40円→3.49円/kWhに値上げ 6月:政府による補助政策「激変緩和措置」の終了による値上げ 9~11月:酷暑乗り切り緊急支援の実施による値下げ(8・9月使用分は4.0円/kWh、10月使用分は2.5円/kWhの値引き)
※東京電力と東京ガスは燃料費調整額および原料費調整額の算出方法が異なります。そのため、燃料価格によっては実際の請求額と結果が異なる場合があります。
⇒『東京ガスの電気の評判は?まとめるメリットと知っておきたいデメリット』
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目次
【結論】東京電力と東京ガスなら「東京ガス」にまとめるのがお得!
詳しい料金の内訳などは後ほど解説しますが、料金面で電力会社を悩んでいるなら、基本的には東京ガスでまとめるのがお得です。東京ガスの方が安くてお得です。 東京ガスには電気が安く、東京電力にはガスが安いという特徴がありますが、基本的に電気の方が多く使うため、電気代が安くなる東京ガスを選んだ方が結果的に電気・ガスの合計料金でも安くなるため(※)です。 ただし例外として電気はほとんど使わず、ガスを多く使うという家庭では、東京電力を契約した方が良いでしょう。 2024年現在は、多く電気会社では値上げが行われており、東京電力や東京ガスでも同じような状況になっています。 但し、値上げが行われた中でも東京ガスは良心的な価格帯を維持しており、また料金変動が激しい市場連動型でもないため、今後急激に高くなる心配もなく安心して利用できるでしょう。
※東京ガスの料金プランには燃料費調整の上限を設けておりません。これにより、燃料費の高騰によって、上限を設けている他社の料金プランと比べ、高くなる場合があります。
東京電力と東京ガスの違いは?
名前が似ているため同じ会社と思っている方もいるかもしれませんが、東京電力と東京ガスは全く別の会社です。
会社名 | 東京電力 | 東京ガス |
---|---|---|
事業内容 | 電気の供給 2017年のガス自由化以降、都市ガスの供給も開始 | 都市ガスの供給 2016年の電力自由化以降、電気の供給も開始 |
営業エリア | 栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都(島を除く) 神奈川県、山梨県、静岡県(富士川以東) | 東京23区および近隣の市区町村 |
設立年月日 | 1951年5月1日 | 1885年10月1日 |
料金面での違い | 主にガス代が安くなる | 主に電気代が安くなる |
公式サイト | 東京電力公式サイト | 東京ガスの電気公式サイト |
東京電力は関東地方一帯に電力を供給する電力会社。東京ガスは東京23区を中心に首都圏で都市ガスを供給するガス会社です。 2016年の電力自由化により東京ガスは電気を販売し、2017年の都市ガス自由化により東京電力は都市ガスを販売するようになりました。 料金面での東京電力と東京ガスの違いとしては、電気代は東京ガスが安く、ガス代は東京電力が安いということです。会社の名前とは逆の料金が安くなっている状態といえます。 東京ガスは東京電力と比べて電気の1kWhあたり3円程度安くなります。一方の東京電力は東京ガスと比べてガス代が5%程度安くなります。
東京電力と東京ガスを比較!電気代だけで安いのは東京ガス
それでは、東京電力と東京ガスの料金を詳しく比較していきます。まずは、電気代だけで東京ガスと東京電力を比べます。
結論、使用量に関わらず電気代が安いのは東京ガスです。
世帯 | 東京電力 (スタンダードS) | 東京ガス (基本プラン) |
---|---|---|
一人暮らし (30A/150kWh) | ¥4,657 | ¥4,590 (-¥67) |
二人暮らし (40A/280kWh) | ¥8,880 | ¥8,668 (-¥212) |
三人暮らし (40A/400kWh) | ¥12,900 | ¥12,367 (-¥533) |
四人暮らし (40A/450kWh) | ¥12,585 | ¥12,051 (-¥533) |
五人以上 (50A/500kWh) | ¥12,581 | ¥12,031 (-¥550) |
・2024年7月10日時点での情報。再エネ賦課金を除く ・東京電力はスタンダードSプランで算出 ・東京ガスは基本プランで算出 ・燃料費調整額を含む。2024年8月分で算出 ・原料費調整額を含む。2023年1月~12月分の平均で算出 ※上記のシミュレーションは再エネ賦課金と容量拠出金反映額を除いています。また、料金プランには燃料費調整単価の上限が設けられていません。燃料費の高騰によって、上限を設けている他社の料金プランと比べ、高くなる場合があります。 ※出典:東京電力料金メニュー、東京ガス料金メニュー
東京ガス(基本プラン)は、東京電力の料金を基準に安いプランを策定しました。そのため、東京ガスの方が東京電力より安くなります。 より具体的に見れば、東京ガスの基本プランは東京電力のスタンダードSと比べて、基本料金と従量料金の両方が安くなっています。
料金 | 東京電力 (スタンダードS) | 東京ガス (基本プラン) | |
---|---|---|---|
基本料金 | 20A | 623.50円 | 590.48円 (‐33.02円) |
30A | 935.25円 | 885.72円 (‐49.53円) | |
40A | 1,247.0円 | 1,180.96円 (‐66.04円) | |
従量料金 | ~120kWhまで | 29.80円 | 29.90円 (‐0.1円) |
120~300kWhまで | 36.60円 | 35.41円 (‐1.19円) | |
300kWhを超えた分 | 40.69円 | 37.48円 (‐3.21円) |
・2024年7月10日時点での価格 ・東京電力はスタンダードSで算出 ・東京ガスは基本プランで算出 ※出典:東京電力料金メニュー、東京ガス料金メニュー
基本料金は電気の契約自体にかかる固定の料金ですが、従量料金は電気を使った分だけ増えていく課金制の料金。この従量料金が安くなっているため、電気の使用量が増えれば増えるほど東京ガスの方が電気代が安くなっていくのです。 LPガスの物件に住んでいてガスを契約できない方、電気だけで契約先を探している方は、東京ガスの電気を契約するのがお得です。※東京ガスの料金プランには燃料費調整の上限を設けておりません。これにより、燃料費の高騰によって、上限を設けている他社の料金プランと比べ、高くなる場合があります。
東京電力と東京ガスを比較!ガス代だけで安いのは東京電力
一方で、ガス料金だけで比較すると安いのは東京電力です。
東京電力 (とくとくガスプラン) | 東京ガス (一般料金) | |
---|---|---|
一人暮らし (7m³) | ¥1,909 (-¥43) | ¥1,952 |
二人暮らし (15m³) | ¥3,250 (-¥67) | ¥3,317 |
三人暮らし (22m³) | ¥4,395 (-¥74) | ¥4,469 |
四人暮らし (30m³) | ¥5,621 (-¥89) | ¥5,710 |
五人以上 (40m³) | ¥7,153 (-¥108) | ¥7,261 |
・2024年7月10日時点での情報。再エネ賦課金を除く ・東京電力はとくとくガスプランで算出 ・東京ガスは一般料金で算出 ・燃料費調整額を含む。2024年8月分で算出 ・原料費調整額を含む。2023年1月~12月分の平均で算出 ※上記のシミュレーションは再エネ賦課金と容量拠出金反映額を除いています。また、料金プランには燃料費調整単価の上限が設けられていません。燃料費の高騰によって、上限を設けている他社の料金プランと比べ、高くなる場合があります。 ※出典:東京電力料金メニュー、東京ガス料金メニュー
東京電力のガスは、東京ガスを基準に割安な料金を設定しました。そのため、東京ガスより安くなります。
ガス料金も基本料金、単位料金(ガスの使用量に応じて払う料金)の2つがありますが、これはどちらも東京電力の方が安くなっています。電気代ほどの差にはなりませんが、それでもガス単体で見れば東京電力の方が安くなります(燃料費調整額を除いた基準単位料金で算出した場合)。
電力会社は希望の会社が決まっている、ガスだけでお得な会社を契約したいという方は、東京電力のガスを単体で契約すると良いでしょう。
東京電力と東京ガスを比較!まとめると安いのはどっち?
ここでは、電気とガスをまとめた場合の合計料金を比較します。 冒頭でも述べましたが、電気とガスをセットで契約した時の合計料金は基本的に東京ガスの方が安いです。 東京電力にまとめた時の電気代+ガス代、東京ガスにまとめた時の電気代+ガス代を世帯人数ごとに比較します。なお、セット割が適用された実際の料金です。
世帯 | 東京電力 (スタンダードSプラン +とくとくガスプラン) | 東京ガス (基本プラン+一般料金) |
---|---|---|
一人暮らし (電気:30A/150kWh、ガス:7m³使用) | ¥6,464 (-¥55) | ¥6,519 |
二人暮らし (電気:40A/280kWh、ガス:15m³使用) | ¥12,028 | ¥11,941 (-¥87) |
三人暮らし (電気:40A/400kWh、ガス:22m³使用) | ¥17,193 | ¥16,774 (-¥419) |
四人暮らし (電気:40A/450kWh、ガス:30m³使用) | ¥18,104 | ¥17,701 (-¥402) |
五人以上 (電気:50A/500kWh、ガス:40m³使用) | ¥19,632 | ¥19,232 (-¥400) |
・2024年7月10日時点での情報。再エネ賦課金を除く ・東京電力=スタンダードS+とくとくガスプランで算出 ・東京ガス=基本プラン+一般料金で算出 ・燃料費調整額を含む。2024年8月分で算出 ・原料費調整額を含む。2023年1月~12月分の平均で算出 ※上記のシミュレーションは再エネ賦課金と容量拠出金反映額を除いています。また、料金プランには燃料費調整単価の上限が設けられていません。燃料費の高騰によって、上限を設けている他社の料金プランと比べ、高くなる場合があります。 ※出典:東京電力料金メニュー、東京ガス料金メニュー
一人暮らしにおすすめは東京ガス
電力使用量を150kWhでシュミレーションすると、東京電力のほうが1ヶ月で55円、年間では660円お得という結果になりました。
しかし、電気使用量が200kWhを超えるあたりから東京ガスのほうが安くなるので、昨今の猛暑の影響など総合的に考えると東京ガスを選ぶと失敗しにくいといえるでしょう。
とくに、一人暮らしでもリモートやテレワークで長い時間家にいたり、家電が多いという方なら電気ガスの使用量が増えるため、より東京ガスの方がお得になりますよ。
ファミリー世帯でも安いのは東京ガス
2人暮らしを含むファミリー世帯では、例外なく東京ガスにまとめたほうがお得です。
2人暮らしの場合は、月間87円、年間で1,041円お得になります。
3人~5人暮らし以上の場合では、どの世帯も1ヶ月で400円以上安くなっています。一番安くなる3人暮らしでは、年間で5,029円もお得になります。
東京ガスで電気とガスをまとめるだけで、年間5,000円以上の節約できるのはかなり魅力的だといえるでしょう。
ガス代だけで見ると東京電力のほうが安いにも関わらず、それ以上に東京ガスの電気の料金設定が安いため、ここまで東京ガスが安くなる仕組みです。
特に家族が多く、使用量が多い世帯の方が東京ガスの安さが際立ちます。ここで計算した数字はあくまで平均的な使用量を想定しているため、家庭によってはもっと使用量が多い場合もあるでしょう。
ペットを飼っていていて常にエアコンや冷暖房をつけている家庭、お風呂の追い炊きを日常的にする家庭、乾燥機や食洗器など消費電力の大きい家電を稼働する家庭ではより大きな差になります。
1人暮らしもファミリー世帯も、電気とガスをまとめるなら東京ガスの方が確実に光熱費が安くなるため、おすすめです。
※東京ガスの料金プランには燃料費調整の上限を設けておりません。これにより、燃料費の高騰によって、上限を設けている他社の料金プランと比べ、高くなる場合があります。
※東京ガスのガスと電気(基本プラン・ずっとも電気3) のご使用場所およびご契約者が同じであり、ガス料金と電気料金を合算してお支払いいただける方が対象です。
東京電力と東京ガスのサービス内容を比較!どっちが充実?
続いて、料金以外のサービス面でどのような違いがあるかも見ていきましょう。
解約金・違約金はどちらも不要
東京電力・東京ガスともに解約金は0円です。 いつでも無料で解約できるので、気軽に契約できるというメリットがあります。
かけつけサービスは東京ガスが豊富
生活トラブル時に駆け付けてくれるサービスの内容・料金を比較しました。
東京電力のかけつけサービス
東京電力には「生活かけつけサービス」というサービスがあります。 水回りや鍵、窓ガラス、電気設備に関するトラブルに無料で対応してくれます。 月額300円がかかりますが、出張費、90分(電気設備は60分)までの作業費、応急処置に必要な部品代(20,000円まで)が無料になります。 有料のサービスではありますが、突然の生活トラブルに不安がある方にはおすすめです。
東京ガスのかけつけサービス
東京ガスには「水とでんきの駆けつけサービス」というサービスがあります。 水まわりと電気設備の急なトラブルに備える駆けつけサービスです。 月額385円がかかりますが、24時間365日対応、作業料・出張料無料で対応してくれます。 加入条件は東京ガスのガスを利用していること。電気だけの契約では対象外になるので注意してください。
東京電力と東京ガスの特典・キャンペーンを比較!どっちがお得?
2024年現在、東京電力も東京ガスもキャンペーンを実施はしていませんが、東京ガスでは新規お申込みで電気代の基本料金が1カ月間無料になっています。
東京ガスは基本料金が1ヶ月無料に
東京ガスに新規で申し込み、6カ月以内に開通すれば電気の基本料金が1ヶ月無料になります。 東京ガスの「基本プラン」または「ずっとも電気3」に新規で申し込んだ方全員が対象で、別途申請も不要な非常に利便性が高いです。 一般的な家庭で1,000円程度の節約とはなりますが、東京電力ではキャンペーンが行われていないことを考えると実施しているだけでも十分お得と言えますよ。
電気とガスをセットにまとめるメリット・デメリット
ここで改めて、電気とガスをまとめることにどのようなメリット・デメリットがあるかを見ていきましょう。
メリット
東京電力と東京ガス別々に契約するよりも安くなる
電気ガスセット割が適用されてお得に利用できる
※東京ガスのガスと電気(基本プラン・ずっとも電気3) のご使用場所およびご契約者が同じであり、ガス料金と電気料金を合算してお支払いいただける方が対象です。
支払いが一つにまとまる
デメリット
東京電力の場合、料金が高くなる場合も…
東京ガスは別々に契約するよりも安くなる
東京電力の都市ガスは東京ガスよりも安く、東京ガスの電気は東京電力よりも安いです。 つまり、どちらかにまとめることで東京電力と東京ガスを別々に契約するよりも安くなるというのがメリットですね。
支払いが一つにまとまる
東京電力や東京ガスに契約をまとめることで、支払いも一本化されます。 家計の管理がしやすくなるので、この点をメリットと感じる方は多いかもしれませんね。
東京電力と東京ガス、料金が高くなる場合も…
東京電力で契約した場合、電気料金が高いため料金が高くなる可能性があります。
オプションなど必要なものがあれば、東京電力で契約するのもおすすめですが、料金面が気になる方は出来れば東京ガスが良いでしょう。
東京電力・東京ガスはどんな人におすすめ?
最後に、東京電力と東京ガスそれぞれどんな人におすすめかおさらいしましょう。
東京電力がおすすめな人
東京電力の一番のメリットとしては、ガス料金が東京ガスよりも安くなるという点が挙げられます。 東京ガスの都市ガスよりも約3%安くなり、極端に電気をあまり使わないという方は東京ガスよりも東京電力にまとめる方がお得です。 逆に電気代は高いので、家族が多く電気をたくさん使うという家庭には不向きです。
東京ガスがおすすめな人
東京電力と比較して電気料金が安くなるというのが東京ガスに契約をまとめる最大のメリット。
また、電気+ガス代も東京ガスの方が安くなります。
基本的には東京電力よりも東京ガスにまとめた方がお得になります。
まとめ|東京電力・東京ガスまとめるならどっちがおすすめ?
結論としては、一人暮らしでも複数世帯でも東京ガスでまとめるのがお得です。
ただし、これはあくまでこの2社で比較した場合の話ですが、現在の電気代高騰により、東京ガスが使えるエリアでは東京ガスがお得に契約できるでしょう。