名古屋の都市ガス料金の平均は、単身世帯3,225円・二人以上の世帯では5,607円です。現在のガス料金が高いと感じていて、都市ガス会社を切り替えたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
今回は名古屋でおすすめできる安い都市ガス会社を、二人暮らし・ファミリー世帯別に紹介するとともに、選び方も解説します。
いずれも東邦ガスより安くなる都市ガス会社ばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
名古屋の都市ガスの料金はどれくらい?
総務省が発表している家計調査によれば、2022年の東海地方の世帯人数・状況別のガス代平均は以下のとおりです。
世帯状況 | ガス料金 |
---|---|
単身世帯 | 3,225円 |
2人以上の世帯 | 5,607円 |
2人以上の世帯のうち勤労者世帯 | 5,770円 |
参照:総務省家計調査 家計収支編 二人以上の世帯
参照:総務省家計調査 家計収支編 単身世帯・勤労者世帯・勤労者世帯以外の世帯
単身世帯に関しては東海地方限定のデータがないため、全国の単身世帯(勤労者世帯)からのデータを参照していますが、ガスの使用量が少ないことから、全国的に見てもそこまで料金差はないといえるでしょう。
ガス会社の乗り換えでガス代が安くなる
名古屋で東邦ガスを利用している人は、ほかのガス会社に乗り換えることでガス代が安くなる可能性があります。
都市ガスを扱っている会社は、基本的に地域のガス会社よりも数パーセント安い料金でガスを販売しています。
ただし、必ずしも安くなるわけではない点には注意が必要です。
ガスの利用量や、都市ガスの原料費によって変動する原料調整費によっては、東邦ガスのほうが安くなる可能性も。
以下の項目では、名古屋エリアで契約できるおすすめの都市ガス会社を紹介しています。
東邦ガスとの料金比較も行っているので、ガスの乗り換えを検討している人はぜひ参考にしてみてください。
名古屋でおすすめの安い都市ガス会社
名古屋エリアでおすすめできる都市ガス会社は、東邦ガス以外には以下が挙げられます。
以下の項目では、まず東邦ガスの料金やプランなどを解説して、その後おすすめの都市ガス会社を東邦ガスと比較しながら紹介しています。
具体的にどのくらい安くなるのかや、使用量に応じた料金シミュレーションもしていますので、ぜひ参考にしてみてください。
東邦ガス
東邦ガスは、愛知県に本拠を置く大手ガス会社です。
東邦ガスの一般的なプランである「がすてきトクトク」プランの料金は、以下を参考にしてみてください。
使用量 | 基本料金 | 従量料金単価 |
---|---|---|
0〜20㎥ | 759.00円 | 208.82円 |
21〜50㎥ | 1,649.38円 | 164.30円 |
51〜100㎥ | 1,987.02円 | 157.55円 |
101〜250㎥ | 2,143.87円 | 155.98円 |
251〜500㎥ | 2,711.70円 | 153.71円 |
501㎥〜 | 7,109.25円 | 144.92円 |
例えば、がすてきとくとくプランを一人暮らし・ファミリー世帯・大家族のばあいでシミュレーションしてみると、1月のガス料金目安は以下となります。
会社名 | 一人暮らしの場合 | ファミリー世帯の場合 | 大家族の場合 |
---|---|---|---|
東邦ガス | 1,803.1円 | 7,235.58円 | 8,701.38円 |
※シミュレーションで使用するガスの平均使用量は一人暮らし世帯5㎥・ファミリー世帯(3人家族)34㎥・大家族(4人家族以上)43㎥で計算。原料費調整額は含まず
他ガス会社と比べてみると、料金は全体的に高めだといえるでしょう。
使用量に関わらず、少しですが高額な傾向です。
ちなみに東邦ガスでは、がすてきトクトクプラン以外にも以下のプランが用意されています。
- エネファーム
- 床暖トクトク
- ヒーポントクトク
エネファームは家庭用燃料電池システムのエネファームを使用している人向けのプランです。
床暖トクトクは、ガス温水床暖房を利用している人向けのプラン。
ヒーポントクトクは、ガスヒーポンを使っているユーザーに向けられたプランです。
TOKAI都市ガス
TOKAI都市ガスは、株式会社TOKAIホールディングスが提供するガスの販売サービスです。
ガスのプランは1プランのみで、TOKAIでんきとのセット契約も可能です。
ガスプランの料金は、以下を参照してみてください。
使用量 | 基本料金 | 従量料金単価 |
---|---|---|
0〜4㎥ | 1,500.00円 | 0円 |
5〜20㎥ | 736.23円 | 204.20円 |
21〜50㎥ | 1,541.21円 | 163.96円 |
51〜250㎥ | 1,895.33円 | 156.92円 |
251〜500㎥ | 2,709.49円 | 153.71円 |
501㎥〜 | 7,108.97円 | 144.92円 |
次に、TOKAI都市ガスと東邦ガスの料金を世帯状況別にシミュレーションしてみましょう。
会社名 | 一人暮らしの場合 | ファミリー世帯の場合 | 大家族の場合 |
---|---|---|---|
TOKAI都市ガス | 1,757.23円 | 7,115.85円 | 8,591.49円 |
東邦ガス | 1,803.1円 | 8,125.58円 | 9,604.28円 |
※シミュレーションで使用するガスの平均使用量は一人暮らし世帯5㎥・ファミリー世帯(3人家族)34㎥・大家族(4人家族以上)43㎥で計算。原料費調整額は含まず
いずれのケースも、TOKAI都市ガスのほうが安くなっています。
一人暮らしの場合はそれほど差はないものの、ファミリー世帯・大家族では月に1,000円以上の差がつくケースも。
ちなみにTOKAI都市ガスでは、2023年9月30日まで期間限定でPayPayやAmazonギフトカードなどのデジタルギフトに交換できる「デジコ」が最大3,000円プレゼントされるキャンペーンが行われていました。
今後開催される可能性もあるため、申し込みや検討時にキャンペーンの有無を確認しておくとよいでしょう。
LPガスの人はTOKAIでんきのLPガスセットをチェック
ちなみに、LPガス(プロパンガス)を使っている人には、TOKAIでんきのLPガスセットがおすすめです。
TOKAIでんきで電気とLPガスをセットで契約すると、戸建住宅または集合住宅40A以上の人であれば、年間で6,000円分のTLCポイントが手に入ります。さらに、ガス料金200円ごとに1ポイントのTLCポイントが貯まります。
TLCポイントはPayPayやナナコポイントといった自分の好きなポイントに変換可能です。また、TOKAIガスは万が一のガスの緊急時対応も24時間365日行っているので安心ですよ。
ミツウロコガス
ミツウロコガスは、東京・東邦・大阪ガスエリアでガスを販売している都市ガス会社です。
提供しているプランには、まる得プラン・まる得ガス暖プランの2種類があり、スタンダードなまる得プランの料金は以下のとおりです。
使用量 | 基本料金 | 従量料金単価 |
---|---|---|
0〜20㎥ | 736.23円 | 204.20円 |
21〜50㎥ | 1,541.21円 | 163.95円 |
51〜100㎥ | 1.778.33円 | 159.21円 |
101〜250㎥ | 2,015.43円 | 156.84円 |
251〜500㎥ | 2,568.69円 | 154.62円 |
500㎥〜 | 6,895.97円 | 145.97円 |
ミツウロコガスと東邦ガスの料金比較シミュレーションは、以下を参照してみてください。
会社名 | 一人暮らしの場合 | ファミリー世帯の場合 | 大家族の場合 |
---|---|---|---|
ミツウロコガス | 1,757.23円 | 7,115.51円 | 8,591.06円 |
東邦ガス | 1,803.1円 | 7,235.58円 | 8,701.38円 |
※シミュレーションで使用するガスの平均使用量は一人暮らし世帯5㎥・ファミリー世帯(3人家族)34㎥・大家族(4人家族以上)43㎥で計算。原料費調整額は含まず
いずれのケースでも東邦ガスより安くなりますが、金額差はそれほどありません。
他社と比べてみると、やや高めな印象です。
ちなみに2024年3月1日現在、ミツウロコガスではガスのキャンペーンは行われていません。
今後開催される可能性もあるため、申し込みや検討時にキャンペーンの有無を確認しておくとよいでしょう。
よかエネ
よかエネは、福岡県に本社を置く株式会社グローバルエンジニアリングが提供しているガス・電気サービスです。
ガスだけでなく、電気もセットで申し込むことが可能です。
ガスのプランは1つだけで、料金は以下を参照してみてください。
使用量 | 基本料金 | 従量料金単価 |
---|---|---|
0〜20㎥ | 736.23円 | 204.21円 |
21〜50㎥ | 1,541.22円 | 163.96円 |
51〜100㎥ | 1.778.33円 | 159.22円 |
101〜250㎥ | 2,015.44円 | 156.85円 |
251〜500㎥ | 2,568.70円 | 154.64円 |
500㎥〜 | 6,895.98円 | 145.98円 |
次に、東邦ガスと比べてどのくらい安くなるのかをシミュレーションしてみましょう。
会社名 | 一人暮らしの場合 | ファミリー世帯の場合 | 大家族の場合 |
---|---|---|---|
よかエネ | 1,757.28円 | 7,115.86円 | 8,591.5円 |
東邦ガス | 1,803.1円 | 7,235.58円 | 8,701.38円 |
※シミュレーションで使用するガスの平均使用量は一人暮らし世帯5㎥・ファミリー世帯(3人家族)34㎥・大家族(4人家族以上)43㎥で計算。原料費調整額は含まず
いずれのパターンでも、よかエネのほうがやや安くなっていることがわかります。
よかエネでは、よかエネ公式X(旧Twitter)のキャンペーンツイートをリツイートすることで、毎月100人に1人が1ヶ月分の電気またはガス料金が無料+福岡県産明太子5,000円分がもらえるキャンペーンを開催しています。
他社ではあまり見られない、特徴的なキャンペーンだといえるでしょう。
中部電力ミライズ
中部電力ミライズは中部電力グループの販売事業会社です。
大手が運営していることから、安心できるガス会社だといえるでしょう。
プランにはカテエネガスプラン1・2・3があり、最もポピュラーなカテエネガスプラン1の料金は以下のとおりです。
使用量 | 基本料金 | 従量料金単価 |
---|---|---|
0〜20㎥ | 759.00円 | 204.52円 |
21〜50㎥ | 1,616.39円 | 156.29円 |
51〜100㎥ | 1,947.41円 | 149.66円 |
101〜250㎥ | 2,243.80円 | 146.70円 |
251〜500㎥ | 2,513.70円 | 145.62円 |
500㎥〜 | 6,597.96円 | 137.45円 |
次に、東邦ガスと中部電力ミライズのガス料金をシミュレーションしてみましょう。
会社名 | 一人暮らしの場合 | ファミリー世帯の場合 | 大家族の場合 |
---|---|---|---|
中部電力ミライズ | 1,781.6円 | 6,930.25円 | 8,336.86円 |
東邦ガス | 1,803.1円 | 7,235.58円 | 8,701.38円 |
※シミュレーションで使用するガスの平均使用量は一人暮らし世帯5㎥・ファミリー世帯(3人家族)34㎥・大家族(4人家族以上)43㎥で計算。原料費調整額は含まず
一人暮らしの場合はそこまで差がありませんが、ガスの使用量が大きくなるに連れて中部電力ミライズのほうが安くなっていく傾向です。
ファミリー世帯に合ったガス会社だといえるでしょう。
現在、中部電力ミライズではキャンペーンを開催中です。
契約者全員を対象に、家族で体験できるイベントが特別割引価格で参加できたり、豪華賞品が当たるゲームコンテンツの提供がされています。
賞品には星野リゾート宿泊券50,000円分などが用意されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
まさに、ファミリー世帯に合った部電力ミライズならではの他にはないキャンペーンといえます。
エルピオ都市ガス
エルピオ都市ガスは、東京・京葉・東邦・大阪ガスエリアでガスを販売しています。
プランはスタンダードプラン・床暖プラン/ガス暖お得プランの2種類があり、東邦ガスエリアのスタンダードプランの料金は以下になります。
使用量 | 基本料金 | 従量料金単価 |
---|---|---|
0〜20㎥ | 714.00円 | 198.00円 |
21〜50㎥ | 1,495.00円 | 159.00円 |
51〜100㎥ | 1,725.00円 | 154.00円 |
101〜250㎥ | 1,955.00円 | 152.00円 |
251〜500㎥ | 2,491.00円 | 150.00円 |
500㎥〜 | 6,689.00円 | 141.00円 |
スタンダードプランの料金と、東邦ガスの料金比較シミュレーションは以下を参照してみてください。
会社名 | 一人暮らしの場合 | ファミリー世帯の場合 | 大家族の場合 |
---|---|---|---|
エルピオ都市ガス | 1,704円 | 6,901円 | 8,332円 |
東邦ガス | 1,803.1円 | 7,235.58円 | 8,701.38円 |
※シミュレーションで使用するガスの平均使用量は一人暮らし世帯5㎥・ファミリー世帯(3人家族)34㎥・大家族(4人家族以上)43㎥で計算。原料費調整額は含まず
一人暮らし・ファミリー世帯の場合の使用量においては、東邦ガスよりもかなり安い結果となりました。一方、大家族の場合の価格差は開きにくくなっています。
エルピオ都市ガスは現在、2024年12月31日までの期間限定で利用開始11ヶ月後のガス料金から5,000円~10,000円が割引かれるキャンペーンを開催中です。
適用条件はキャンペーン期間中にエルピオ都市ガスの需給契約の申込を完了させ、2025年2月28日までにガスの供給の開始を開始していること。
ご利用エリアごとに割引価格に差があるので詳細などは「エルピオ都市ガスのキャンペーンサイト」を参照してみてください。
HTBエナジー
HTBエナジーは東京都にあるHTBエナジー株式会社が販売している都市ガスで、電気の販売も行っています。
ガスは東京・中部・関西の3エリアで展開していて、東邦ガスエリアの提供プランは中部プランの1種類。料金は以下を参照してみてください。
使用量 | 基本料金 | 従量料金単価 |
---|---|---|
0〜20㎥ | 721.05円 | 199.99円 |
21〜50㎥ | 1509.43円 | 160.57円 |
51〜100㎥ | 1741.66円 | 155.93円 |
101〜250㎥ | 2077.77円 | 161.7円 |
251〜500㎥ | 2648.14円 | 159.41円 |
500㎥〜 | 7109.24円 | 150.49円 |
HTBエナジーと東邦ガスのガス料金シミュレーションは、以下を参照してみてください。
会社名 | 一人暮らしの場合 | ファミリー世帯の場合 | 大家族の場合 |
---|---|---|---|
HTBエナジー | 1,721円 | 7,011.38円 | 8,413.94円 |
東邦ガス | 1,803.1円 | 7,235.58円 | 8,701.38円 |
※シミュレーションで使用するガスの平均使用量は一人暮らし世帯5㎥・ファミリー世帯(3人家族)34㎥・大家族(4人家族以上)43㎥で計算。原料費調整額は含まず
すべての条件でHTBエナジーのほうが安くなり、他社と比べても平均的な水準です。
HTBエナジーは2024年6月から電気料金以外にも普段の生活から節約できる新サービスを開始しました。 福利優待サービスサイト「クーポンBank」の利用が可能で、ショッピングや飲食、レジャーなどに使用できる割引券やデジタルマネーが特典として受け取れます。
名古屋の一人暮らしにおすすめの都市ガスは?
名古屋の一人暮らしにおすすめの都市ガスは、以下の3社です。
- エルピオ都市ガス
- HTBエナジー
- ミツウロコガス
いずれもガスの使用量が少ないケースで優秀ですが、最もおすすめできるのはエルピオ都市ガスだといえるでしょう。
最もおすすめできるのはエルピオ都市ガス
エルピオ都市ガスは一人暮らしの平均ガス使用量である5㎥で計算した場合、上記3社のなかでも最も料金が安くなります。
またファミリー世帯の平均である34㎥で試算した場合でも上記3社のなかで最安のため、一人暮らしでそれなりにガスを使う人でもおすすめできる優秀なガス会社だといえるでしょう。
名古屋の二人暮らしにおすすめの都市ガスは?
名古屋で二人暮らし世帯におすすめの都市ガスは、以下の3社です。
- エルピオ都市ガス
- 中部電力ミライズ
- HTBエナジー
このなかで、最もおすすめできるのは一人暮らしと同じくエルピオ都市ガスです。
2人暮らしでもエルピオ都市ガスが優秀
エルピオ都市ガスは、2人・3人程度のガスの平均使用量である34㎥で試算した場合は、今回紹介したガス会社のなかでは最も安くなります。
エルピオ都市ガスは0〜20㎥までの基本料金・従量料金単価が安く、また21〜50㎥までの従量料金単価が安く設定されているため、50㎥以下の利用であればかなりお得です。
名古屋のファミリー世帯におすすめの都市ガスは?
名古屋のファミリー世帯におすすめの都市ガスは、以下の3社です。
- エルピオ都市ガス
- 中部電力ミライズ
- HTBエナジー
このなかで最もおすすめできるのは、エルピオ都市ガスと中部電力ミライズです。
ガスの利用量が少ない場合はエルピオ都市ガスが、多い家庭では中部電力ミライズが向いています。
詳細は以下を参照してみてください。
ファミリー世帯でガスをたくさん使うなら中部電力ミライズが最もおすすめ
ファミリー世帯で51㎥以上のガスを使う場合は、エルピオ都市ガスよりも中部電力ミライズのほうが安くなります。
厳密には、51㎥の場合(燃料調整費除く)のエルピオ都市ガスは9,579円・中部電力ミライズは9,580円とほぼ同じです。一方、100㎥の利用だとエルピオ都市ガスは17,125円・中部電力ミライズは約16,913円になり、中部電力ミライズのほうが安くなります。
つまり、月々51㎥までの利用であればエルピオ都市ガスが、それ以上の利用量が毎月あるなら中部電力ミライズが最もおすすめできます。
初めてでも大丈夫!安い都市ガス会社の選び方
ガス会社を選ぶ機会はそうそうないため、どのような基準で都市ガスを選んでよいのかわからない人も多いのではないでしょうか。
ここからは安い都市ガス会社の選び方のコツや、抑えておきたいポイントなどを解説します。
料金が安く割引率が高い都市ガス会社を選ぶ
安い都市ガス会社を選ぶためには、当然ながら料金が安いところを選ぶことが最重要です。
ただし上述もしたように、ガスの使用量によって最適なガス会社は変わるため、自分の使用量で最も安くなる会社と契約をしましょう。
またガス会社のプランによっては、割引が適用されるケースがあります。
例えば東邦ガスの床暖トクトク料金のエコジョーズプランでは、浴室暖房乾燥機・衣類乾燥機を利用していれば5%の割引(最大3,300円)が適用されます。
通常プランでは割引が利かないケースも多くありますが、床暖プランなどを検討している人は、割引のある都市ガス会社を選ぶとお得になる可能性があります。
電気とのセット契約も検討する
電気とガスをセットで契約することで、より有利な条件になる可能性があります。
例えば中部電力ミライズでは、ガスと電気をセットで契約すると月々のガス料金が2%割引になります。
中部電力ミライズはガスの使用量が大きいほど他社に比べて安くなるため、2%だとしても少なくない金額の割引が期待できるといえるでしょう。
ガスを契約する際には電気とのセット契約で割引が適用されるかどうかも確認しておくと、よりよい条件で契約できる可能性が高まります。
初期費用や解約金がかからない都市ガス会社を選ぶ
ガスの契約に関する初期費用や解約金はかからないケースがほとんどですが、一部で発生する場合があります。
例えばHTBエナジーでは、ガスの供給開始から1年以内に解約した場合は2,640円の解約金がかかります。
初期費用や解約金の有無が気になる場合は、契約候補のガス会社に問い合わせてみると間違いがありません。
キャンペーンの有無や充実度をチェックする
都市ガス会社をお得に契約するためには、キャンペーンの有無や充実度をチェックすることもおすすめです。
例えば料金面で優秀であってもキャンペーンを行っていない会社もあれば、料金面は平均的でもお得なキャンペーンを行っている会社もあります。
ただしキャンペーンはあくまで一時的なものなので、長い目で考えると料金の安さを重視するべきでしょう。
もちろん、魅力的なキャンペーンがある場合は、特典目当てで契約しても問題ありません。基本的に、今回紹介した都市ガス会社は東邦ガスよりも安く利用できるからです。
名古屋で都市ガスを切り替える際のチェックポイント
ここからは、名古屋で都市ガスを切り替える際にチェックしておきたいポイントを解説します。
料金や安全性などに直結する項目もあるため、ぜひ一読してみてください。
原料費調整額の上限がないガスプランは要注意
原料費調整額の上限が設けられていないガスプランには、注意が必要です。
原料費調整額とは、ガスの原料になるLNGやLPGなどの調達費や為替レートをガス料金に反映させるための制度のこと。原料費が高くなれば高騰し、安くなれば低くなります。
原料調整費は原料価格が急激に高騰した際の影響を避けるために上限が設定されていますが、長期に渡って高騰が続くと上限が引き上げられる可能性があります。
そのため、頻繁に上限を改定している都市ガス会社は避けたほうがよいでしょう。
供給エリアかどうかを確認
契約したい都市ガス会社がある場合、自宅が供給エリア内かどうかは必ず確認しておきましょう。
供給エリアの確認は、各都市ガス会社のWEBサイトでチェックできます。
またそもそも供給エリア外であれば申し込みの際にわかるため、それほど心配する必要はありません。
とはいえ、余計な手間を省くためにもエリアの確認はしっかり行っておくとよいでしょう。
保安ルールが厳正に守られているかを確認
都市ガス会社を選ぶ際には、保安ルールが厳正に守られているかどうかも重要です。
例えば、定期供給設備点検及び定期消費設備調査が行われているかや、トラブルがあった際に即剤に対応してくれるかなどはチェックしておきたいところ。
基本的に今回紹介したガス会社であれば信頼できると考えて問題ありませんが、気になる人は都市ガス会社の公式サイトなどを閲覧してみてください。
都市ガスの切り替え方法
ここからは、都市ガスの切り替え方法を解説します。
都市ガスを切り替えるには、引越し先で新規に契約する場合と現住所で切り替えるケースの2種類があります。
以下で、それぞれのケース別に切り替え手順を紹介します。
引っ越し先で新規契約する場合
引越し先で新規契約をする場合は、以下の手順を踏んでいきます。
- ①WEBフォーム・電話から申し込む
- ②開栓手続きが行われる
- ③都市ガス供給開始
都市ガスの申し込みをするのは、引越し日が確定してからにしましょう。
申し込みから利用開始までの期間は都市ガス会社によってまちまちですが、例えばエルピオ都市ガスでは、申し込みから8営業日以降になります。
引越し日の2週間前くらいには、申し込みができるようなスケジュールを組むとよいでしょう。
ガスの開栓には立ち会いが必要なため、開栓当日は時間に余裕をもたせておくことも重要です。開栓作業自体は30〜1時間ほどで完了します。
現住所で乗り換える場合
現住所で現在の都市ガス会社から他社に切り替える場合は、以下の手順を踏みます。
- ①WEBフォーム・電話から申し込む
- ②申し込みの確認・切り替え手続きが行われる
- ③都市ガス供給開始
基本的には、契約したい都市ガス会社に申し込みをすればOKです。
現在利用中のガス会社には新しいガス会社が解約手続きをしてくれるので、自分で解約の連絡などをする必要はありません。
まとめ
今回は、名古屋で利用できる都市ガス会社のおすすめを紹介しました。
東邦ガスエリアで契約できる都市ガス会社は多くありますが、料金は利用量に応じて変わります。
そのため自分の月々のガス利用量をチェックして、今よりもどのくらい安くなるのかをシミュレーションしてみるとよいでしょう。
名古屋の都市ガス会社選びに迷ったら、ぜひ本記事を参考にしてみてください。