J:COM電力は高い?料金プランの実態と評判から分かる致命的なデメリット

J:COM電力の料金と評判
J:COM電力を検討しているけど、評判はどうだろう?高いって本当?など気になっていますよね。

J:COM電力は地域の電力会社より安くなる、J:COMのサービスとセットにできるなどJ:COMユーザーに嬉しいサービスですが…

実は高額な契約手数料や違約金がかかるといった大きなデメリットがあるためおすすめできません。

この記事ではJ:COM電力の基本的なサービス内容に加え、利用者の評判を調べて分かったデメリットを詳しく解説します。

J:COM電力を検討している方はこの記事を読んで、本当に契約すべきなのか今一度考えてみてください。

J:COM電力とは

J:COM電力とは、テレビやネット、スマートフォンなどの多くのサービスを展開しているJ:COMが提供する電気のサービス。

J:COM電力を利用するにはJ:COMの他のサービスを契約している、または同時に契約する必要があります。

既にJ:COMのサービスを利用している方が電気を申し込む場合、今使っているJ:COMのサービスに新たに電気サービスを追加するという仕組みになります。

電気料金は地域の電力会社より必ず安くなるように設定されていて、J:COMの他のサービスとのセット割もあります。しかし、契約時の手数料や解約違約金が高額で、契約することのデメリットの方が大きいのが現実です。

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J:COM電力の料金は高い?

J:COM電力の利用者の口コミを見ると、「電気代が高くなった」という声が多く寄せられています。

結論、J:COM電力の料金プランは地域の電力会社より必ず安くなるように設定されているため、地域の電力会社からJ:COM電力に乗り換えたことで高くなる可能性はありません。

※2022年9月8日追記
J:COMは、2022年11月より燃料費調整額の上限を撤廃することを発表しました。これにより、以降は地域の電力会社より電気代が高くなる可能性が生じました。あわせて詳説します。

J:COM電力の電気料金プラン

J:COM電力の料金は、従来の電力会社に対して基本料金は同額で、電気の使用料の単価が安く設定されています。

単価は使用量(kwh)に応じて3段階に分かれており、以下のような割引設定になっています。

●120kwhまでの単価:0.1%OFF
●120~300kwhまでの単価:1%OFF
●300kwh以上の単価:10%OFF

電気をあまり使わないと割引率は低いですが、高くなることは決してありません。

一方で、電気の使用量が多いファミリー世帯なら比較的大きな割引になります。

実際に地域の電力会社からJ:COM電力に乗り換えて安くなる金額を、エリア、世帯人数ごとに表にまとめたのでご覧ください。
 1人世帯
30A/120kwh
2~3人世帯
40A/300kwh
4~5人世帯
40A/500kwh
関東エリア-11円-58円-659円
関西エリア-10円-56円-631円
福岡・熊本・大分エリア-10円-51円-564円
下関エリア-11円-60円-641円
札幌エリア-14円-128円-796円
仙台エリア-11円-56円-631円
特に複数人で暮らしている家庭なら、比較的しっかりと安くなることがわかりますね。

また、J:COMは新電力の中では珍しくオール電化にも対応しています。オール電化の方が乗り換えると現在の料金から2%安くすることができます。

J:COMサービスとのセット割もある

J:COM電力を契約すると「電力セット割」が適用され、毎月の支払総額からエリア、建物の形態に応じて以下の金額が割引されます。
 戸建てマンション
関東・関西・札幌・仙台エリア300円×24ヵ月300円×12か月
福岡・熊本・大分・下関エリア500円×24ヵ月500円×12か月
J:COMからの請求は全て合算となるので、その合計利用料金からの割引となります。
ガスもまとめると100円引き
J:COMは東京ガスエリア、大阪ガスエリアで「J:COMガス」も提供しており、ガスもJ:COMにすることで毎月110円が支払総額から割引となります。

J:COM電力が高いと感じる原因は?

では、なぜJ:COM電力は高いと感じる方が多いのでしょうか。原因は主に以下の3つです。

1.燃料費調整額が上がった

燃料費調整額とは、発電に必要な天然ガスや石炭の輸入価格変動を調整するために電力会社各社が導入している料金です。

世界的なエネルギー不足や需要の増加により、ここ1年以上は毎月値上がりし続けています。2022年5月分は1kWhあたり2.74円で、前年同月比1kWhあたり6.38円もの値上げになっています(2022年5月は-3.64円/kWh)。

つまり、電気使用量は同じでも6.36円/kWh分、去年より高くなっていることになります。仮に月400kWh使う家庭なら、1年前より2,544円も高くなっているのです。

この燃料費調整額はJ:COM電力に限らず基本的に全ての電力会社で導入されており、その料金もエリアによって同一です。

他の電力会社でも原則同じだけ値上がりしているので、J:COM電力に切り替えたから高くなったというわけではありませんが、これが高くなったと感じる理由です。
【重要】2022年11月より燃料費調整額の上限撤廃へ
J:COMは2022年11月以降、これまで導入していた燃料調整額を改定することを発表しました。

J:COM電力では今まで、東京電力など地域の電力会社と同額の燃料費調整額を導入していました。この燃料費調整額には上限価格があり、ある金額を超えると一定になっていましたが、昨今の急激な燃料価格高騰を受け上限価格を撤廃することになりました。

つまり、今後燃料価格が上昇すると調整費も際限なく上がっていくことになります。

電気代の基本料金・従量料金単価といったメインの料金は変わらず地域の電力会社より安いですが、燃料調整費の上限がなくなったことにより、11月以降のJ:COM電力の電気代は地域の電力会社より高くなる可能性が生まれました。

燃料調整費の上限撤廃はJ:COM電力に限らず多くの新電力で行われているため、J:COM電力が特段責められることではありませんが、地域の電力会社へ戻すのも選択肢に入れるといいでしょう。

⇒J:COM電力から東京電力に戻すには?(ページ下部にジャンプします)

2.電気使用量が増えた

これは単純にエアコンなどの家電を以前より使っているため、その分電気代が値上がりしたという可能性です。

夏や冬はエアコンの冷暖房を使うため、その他の季節の1.5倍~2倍程度の電気代になることが一般的です。また、家族が増えた、ペットを飼い始めた、在宅時間が増えたなどの環境の変化によって電気使用量が増えた可能性もあります。

一度、ご自分の電気の使用状況を確認してみるといいでしょう。電気代ではなく、電気使用量(kWh)を見て、J:COM電力に変える前より大幅に増えていれば単純に使用量増加による電気代の値上がりと言えます。

3.地域の電力会社以外から乗り換えた

J:COM電力は東京電力などの地域の電力会社よりは必ず安くなります。しかし、既に新電力を契約していて乗り換えた場合は、乗り換え前の新電力より高くなる可能性はもちろんあります。

世帯人数や電気使用量によっても変わりますが、Looopでんき、あしたでんき、そらエネでんき、サニックスでんき、楽天でんきなどはJ:COM電力より安くなる場合が多いです。

これらの新電力から切り替えて、電気使用量は変わらないのに高くなったという方は、元の新電力に戻すのも一つの手と言えるでしょう。
こちらの記事では、電気代の安い優良な新電力をまとめています。ぜひあわせてご覧ください。
⇒『電力会社おすすめランキング!安くてお得な15社を徹底比較』『一人暮らしにおすすめの電力会社と選び方!電気代が安い5社比較』

J:COM電力の評判から分かるデメリット

冒頭でも述べた通り、J:COM電力には大きなデメリットが2つあります。
実際の利用者の口コミとあわせて詳しく解説します。

契約時に手数料がかかる

J:COM電力では契約の際に3,000円の手数料がかかります。

J:COM電力に申し込むには、既に利用しているJ:COMのサービスにJ:COM電力のサービスを追加する形になります。

現在組んでいるプランに変更を加えるということになりますが、その際、契約事務手数料として3,000円が発生してしまいます。

3,000円の契約手数料
引用:J:COM公式サイト

また、現在J:COMを利用していない方がJ:COM電力を契約する場合は、新たにJ:COMの他のサービスとあわせて申し込む形になります。その場合も、新規加入と言う形で手数料が3,000円発生します。

つまり、J:COM電力を利用するには、必ず手数料がかかることになります。

J:COM電力では、電気代を安くするために電気を切り替えようとしても、その際に余計な出費が発生してしまうのです。

基本的に他の新電力では契約時の手数料は0円です。そのためJ:COM電力の3,000円の契約手数料は大きなデメリットとなります。

契約期間が上書きされる

J:COMの他のサービスを利用していて新たにJ:COM電力を契約した場合、J:COMすべてのサービスの契約期間が新たにJ:COM電力を契約した日を起点に上書きされてしまいます。
J:COM電力を契約後、新たに別のサービスを申し込んだ場合も同様にその日を起点に延長されるので、変更した期日をしっかりと把握しておいてください。

解約時の費用が高額

J:COM電力は解約時に手数料が3,000円、契約解除料金が最大20,000円発生します。

他社新電力では解約金がかかってもここまで大きな額にならないため、J:COM電力を利用することで生じる大きなデメリットです。

解約の際にかかる費用について苦言を呈している口コミもたくさんありました。

手数料が3,000円かかる

J:COM電力を解約する際は、既に組み込んだプランからJ:COM電力を外すことになります。その際、手数料として必ず3,000円が発生します。

この手数料は契約期間に関わらず、いつ解約しても発生してしまうので注意してください。

最大20,000円の契約解除料金がかかる

上記の手数料とは別に、契約更新月以外の解約で契約解除料金が最大20,000円発生します。

金額は利用しているプランによって変わるので、以下に一覧でまとめました。
▼スマートお得プラン ⇒戸建ては20,000円、集合住宅は10,000円 ▼スマートお得プランミニ ⇒戸建ては8,500円、集合住宅は3,500円 ▼スマートお得セレクト ⇒TV、NET、電力セットの場合:戸建ては15,000円、集合住宅は10,000円 ⇒TV、PHONE、電力セットの場合:戸建ては4,500円、集合住宅は3,500円 ▼スマートお得オンデマンド ⇒TV、NET、電力セットの場合:戸建ては15,000円、集合住宅は10,000円 ⇒TV、PHONE、電力セットの場合:戸建ては4,500円、集合住宅は3,500円 ▼NETパック、NETパック特別コース ⇒戸建て、集合住宅ともに8,500円 ※契約期間は戸建て2年、集合住宅1年の自動更新です(全てのプラン共通)。
契約更新月は戸建てなら24ヵ月後、集合住宅なら12ヵ月後です。

ただし、先ほども触れたように契約期間は新たなサービスを追加した時点から上書きされるので実質の契約期間はさらに伸びている可能性も高いです。利用明細等でしっかりと確認しておきましょう。

他の新電力より高額

J:COM電力の解約時の費用は、他社新電力と比較しても非常に高額です。
電力会社解約費用発生条件契約期間
J:COM電力3,000円
必ず発生2年(マンションは1年)
最大20,000円更新月以外での解約
東京ガス0円-1年
Looopでんき0円-1年
ENEOSでんき0円-1年
auでんき0円-1年
ソフトバンクでんき500円必ず発生1年
HTBエナジー2,000円1年未満での解約1年
新電力の中には解約金が0円のところも多いです。また、解約金が発生する場合も2,000円程度までが相場で、1年以上経てば発生しないなど条件も緩やかな場合が多いです。

しかしJ:COM電力では必ず3,000円、更新月以外で最大20,000円がかかるため、他社と比べても非常に高額かつ条件が厳しいことがわかります。

このように他の新電力と比較しても、J:COM電力はおすすめできないサービスとなります。
こちらの記事では、初期費用や解約金などが一切かからない電力会社を多く紹介しています。評判も良く電気代も安くなる優良な新電力ばかりなので、ぜひあわせてご覧ください。
⇒『電力会社おすすめランキング!安くてお得な15社を徹底比較』『一人暮らしにおすすめの電力会社と選び方!電気代が安い5社比較』

J:COM電力のよくある疑問

提供エリア

J:COM電力の提供エリアはJ:COMの提供エリアと同じで、以下のように細かく分かれています。

・関東エリア
・関西エリア
・福岡、熊本エリア
・大分エリア
・下関エリア
・札幌エリア
・仙台エリア

申し込み方法は?

J:COMの公式サイト、または電話にて申し込みが可能です。

申し込みの際には電気の検針票、支払いに使うクレジットカード情報または口座番号が必要です。

▼電話で申し込む場合
電話番号:0120-848-816
受付時間:9:00~18:00(年中無休)

電気代の確認方法は?

エコレポと呼ばれる、WEBページを用いて確認します。

月々の電気代の他、電気使用量をグラフで見ることもできます。

なお、料金明細の発行を希望する際は月額150円が必要となるので注意してください。

J:COM電力から東京電力に戻すには?

J:COM電力を解約し、東京電力に戻すには東京電力へ切り替え申込を行うだけで完了します。

東京電力に契約の申し込みを行うと、J:COM電力の解約作業を東京電力が代行してくれます。そのため、自分で連絡をする必要はありません。

なお、東京電力に切り替える際は従来から存在する「従量電灯」と呼ばれるプランを選びましょう。電力自由化以降に登場した「スタンダードプラン」などは、前述した燃料調整費が割高です。

東京電力の従量電灯に戻すには公式サイトでは不可能で、以下のカスタマーセンターに電話をする必要があります。

0120995001

申込時には、「供給地点特定番号」「契約者番号」を効かれます。J:COMのマイページから確認することができるので用意しておきましょう。。

東京電力への申し込みが完了すれば、あとは開通を待つだけです。工事などもなく、切り替え日の立ち合いなども不要です。

混雑状況やご自身の検針日にもよりますが、約1か月~2カ月程度で切り替わります。

引っ越しに伴い解約するには?

引っ越しに伴いJ:COMを解約する場合、J:COMのカスタマーセンターに連絡をします。

▼カスタマーセンター
0120-999-000

引っ越しの1ヵ月前を目安に連絡をし、解約の旨を伝えてください。

勧誘が来たけど契約して大丈夫?

J:COMのサービスを利用している方に、電気もあわせて契約してもらおうと勧誘を受けた方もいるかもしれません。

しかし、電話や訪問での勧誘の場合、この記事で述べてきた手数料や解約金について詳しい説明のないまま契約となってしまったという口コミも散見されています。
契約前にしっかりと注意点を理解し、それでも申し込みたいという場合のみ契約を検討するようにしてください。

まとめ

J:COMのサービスとデメリットを、利用者の評判とともに解説してきました。

今J:COMを利用している方がセット割を適用させたとしても、申し込み費用や解約・違約金がかなり高いので結局損になってしまう可能性が高いです。

わざわざ大きなリスクを負ってまでJ:COM電力に切り替えるほどのメリットがあるかどうか、今一度確認してみてください。

ちなみにこのサイトでは、J:COM電力より安く口コミや評判も良い新電力についても紹介しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。

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