東京電力とCDエナジーはどっちがおすすめ?電気料金が安いのはどっち?と、東京電力からCDエナジーへ乗り換えるべきか悩んでいませんか。 東京電力とCDエナジーは、ともに関東圏で電気とガスを販売している新電力です。また「一人暮らし向けプラン」や「使用量が多い家庭向けプラン」など使用量別のお得な料金プランが特徴の2社となっています。 この記事では、使用状況別の電気料金比較から、東京電力とCDエナジーそれぞれのおすすめな人を紹介します。 電気料金だけでなく、ガスセット割や、ポイント特典などの付帯サービスについても比較しているので、参考にしてください。 さいごに、東京電力からCDエナジーへ乗り換え方法も詳しく紹介します。
※この記事は2022年時点の料金プランをもとに書かれています。最新の情報は公式サイトを確認してください。
以下の記事ではCDエナジーダイレクトの評判・口コミをまとめています。料金プランやサービス内容の評価はこちらを参考にしてくださいね。
⇒『CDエナジーダイレクトの評判は?高いって本当?契約前に知るべき全情報』
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小売電気アドバイザー・デジタル庁公認デジタル推進委員。個人・法人向けに電力プランのコンサルティングを行う傍ら、電力小売りに関する複数のWEBメディアの記事監修を行う。各種プランに精通しており、シミュレーションシステムの構築・料金比較サイトの運営にも携わる。電力業界の専門家として各種メディアの取材歴多数。「電気代節約の専門家インタビュー掲載」続きを表示 ▼
目次
CDエナジーと東京電力を比較
東京電力は、東京電力エナジーパートナー株式会社が提供している電力会社です。 一方、CDエナジーは電力自由化に伴い、中部電力と大阪ガスが共同出資して設立した株式会社CDエナジーダイレクトが提供する新電力です。 どちらも以下エリア限定で契約できる電力会社になります。
栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都(島嶼地域を除く)、神奈川県、山梨県および静岡県(富士川以東)
ここでは、電力会社を比較する際に重要な「電気料金」「ガスセット割」などを詳細に比較していきます。その他の比較ポイント「付帯ポイント」「トラブルサポート」「環境配慮」なども参考程度にご覧ください。
電気料金比較
CDエナジーと東京電力は「基本料金」と「従量料金(使った分の料金)」が合算された金額が月々の電気料金として請求されます。 CDエナジーと東京電力それぞれの通常プランの「基本料金」と「従量料金」を比較をご覧ください。
料金 | CDエナジー ベーシック | 東京電力 スタンダード | |
---|---|---|---|
基本料金 | 40Aの場合 | 1,070円 東京電力より 110円安い | 1,180円 |
従 量 料 金 | ~120kwh | 19.8円 東京電力より 8.32円安い | 28.12円 |
~300kwh | 25.5円 東京電力より 8.13円安い | 33.63円 | |
300kwh~ | 26.4円 東京電力より 9.3円安い | 35.70円 |
CDエナジーは東京電力よりも、基本料金・従量料金ともに安く設定されているので、比較的月額料金を抑えられるケースが多いですが、契約プランによっては東京電力が安くなるケースもあります。 ここでは、利用状況別・契約プランごとで電気料金を比較していきます。利用状況に合わせた項目をご覧ください。 ・一人暮らし▶一人暮らし向けプラン比較 ・2~4人家族▶通常プラン比較 ・大家族▶ファミリー向けプラン比較 ・昼間はあまり家にいない▶夜得プラン比較 ・オール電化▶オール電化プラン比較
通常プランで比較
CDエナジーは「ベーシックプラン」、東京電力は「スタンダードプラン」がそれぞれの通常プランになります。 CDエナジーのベーシックプランは、基本料金・従量料金ともに東京電力のスタンダードプランよりも安く設定されていますが、どちらの電力会社を選んでもそこまで料金差はありません。 月々の電気料金は使用量によって変わるので、使用量が少ない120kwhから使用量が多い400kwhまでの料金比較をした結果をご覧ください。
使用量 | CDエナジー ベーシック | 東京電力 スタンダード |
---|---|---|
120kwh | 3,177円 東京電力より 67円安い | 3,244円 |
200kwh | 4,759円 東京電力より 75円安い | 4,834円 |
300kwh | 6,737円 東京電力より 85円安い | 6,822円 |
400kwh | 8,715円 東京電力より 95円安い | 8,810円 |
使用量が300kwhを超える場合は、東京電力よりもCDエナジーの従量料金の方が1kwhあたり4円安くなりますが、月額料金に換算すると数十円程度の差なので、通常プランの場合はどちらを選んでも料金差はないと言えるでしょう。
ファミリープランで比較
CDエナジーは「ファミリープラン」、東京電力は「プレミアムプラン」という、使用量が多い大家族向けのプランがあります。 大家族向けのプランの場合、CDエナジーの場合は300kwhまで、東京電力の場合は400kwhまでの従量料金が一定となっていて、それ以上使用した場合の従量料金単価が通常プランよりも安くなります。 月々の電気料金は使用量や契約するアンペアによって変わるので、【40Aの場合・50Aの場合】の【300kwhから600kwhまで】の電気料金を比較した結果をご覧ください。
使用量 | CDエナジー ファミリー | 東京電力 プレミアム |
---|---|---|
▼40Aの場合▼ | ||
~300kwh | 8,120円 東京電力より 2,903円安い | 11,023円 |
400kwh | 10,667円 東京電力より 356円安い | 11,023円 |
500kwh | 13,214円 東京電力より 767円安い | 13,981円 |
600kwh | 15,761円 東京電力より 1,178円安い | 16,939円 |
▼50Aの場合▼ | ||
~300kwh | 8,387円 東京電力より 2,922円安い | 11,309円 |
400kwh | 10,934円 東京電力より 375円安い | 11,309円 |
500kwh | 13,481円 東京電力より 786円安い | 14,267円 |
600kwh | 16,028円 東京電力より 1,197円安い | 17,225円 |
CDエナジーのファミリープランは、東京電力よりも【基本料金・300kwhまでの一定料金・従量料金単価】が総合的に安いことから、全てのケースで約300~3,000円安く利用することができます。 また、東京電力は【400kwhまで9,880円の一定料金】ですが、CDエナジーは【300kwhまで7,049円の一定料金】なので、CDエナジーのファミリ―プランであれば使用量が少ない月でも比較的電気料金を抑えることができるでしょう。 契約アンペアの目安は同時使用する家電の数やアンペアによって変わるので、迷ったら以下を参考に契約しましょう。
※引用元:環境情報活動センター
夜の使用量が多い場合は東京電力が安い
東京電力のみ「夜得プラン」という【夜23時〜翌7時】の従量料金が一律21.6円で利用できるプランがあります。 夜23時〜翌7時の時間帯は、120kwh以上の従量料金単価がCDエナジーよりも4~5円安くなるため、夜の使用量が多いほど東京電力の方が安くなります。 月々の電気料金は【基本料金・使用量・電気を使用する時間帯】によって変わるので、目安程度に使用量が少ない120kwhから使用量が多い400kwhまでの料金比較をした結果をご覧ください。
CDエナジー ベーシック | 東京電力 夜得 | |
---|---|---|
120kwh | 3,177円 東京電力より 223円安い | 3,400円 |
200kwh | 5,214円 東京電力より 24円安い | 5,238円 |
300kwh | 7,761円 | 7,535円 CDエナジーより 226円安い |
400kwh | 10,399円 | 9,832円 CDエナジーより 567円安い |
使用量が少ない120~200kwhの場合は、120kwhまでの従量料金が安いことからCDエナジーが安いです。 一方、東京電力の夜得プランは使用量が120kwhを超えても一律21.6円なので、夜の電気使用量が多い人は東京電力の「夜得プラン」を検討してみましょう。 ただし、夜得プランの場合、過去1年間の30分ごとの電気使用量に基づいて基本料金が決まるため、30分で以下よりも多くの家電を使用する家庭では安くならないので注意しましょう。
※引用元:東京電力公式サイト
一人暮らしの場合はCDエナジーが安い
東京電力では一人暮らし向けのプランがありませんが、CDエナジーには「シングルでんき」という一人暮らし用の電気料金プランが用意されています。 シングルでんきであれば、使用量の多い少ないにかかわらず、東京電力よりも月額料金が一律100円安くなります。 一人暮らしで使用量が多くない方(月々の電気料金が約10,000円を超えないような方)は、CDエナジーの「シングルでんき」を検討しましょう。
オール電化の場合は東京電力が安い
現在オール電化の住宅に住んでいる場合、東京電力のオール電化プラン「電化上手」を使い続けた方が安くなります。 CDエナジーでは東京電力「電化上手」に対応したプランが存在しないため、CDエナジーに乗り換えてしまうと月に5,000円程度値上がりしてしまいます。 東京電力「電化上手」を利用している方はCDエナジーに乗り換えず、そのまま今のプランを使い続けましょう。 なお、2016年4月以降にオール電化にした家庭や、プランを変更した方で東京電力「スマートプラン」を契約している方は、CDエナジーのオール電化プラン「スマートでんき」に乗り換えると1%お得になるので検討してみると良いでしょう。
どちらもガスとセットで契約できる
東京電力とCDエナジーはともに関東圏で都市ガスの販売も行っています。 両社とも東京ガスの料金を基準に、ガスの料金単価を安くしているので、どちらも東京ガスから乗り換えれば100円~200円程度の節約になります。
東京電力 | CDエナジー | |
---|---|---|
1人暮らし 10㎥ | 2,143円 | 2,145円 |
3~4人暮らし 25㎥ | 4,182円 | 4,187円 |
5人暮らし 40㎥ | 6,079円 | 6,085円 |
東京電力とCDエナジーではガス料金は数円しか変わらないので、自分に合った電力会社と合わせてガスを契約するのがおすすめです。
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その他サービスを比較
その他、東京電力とCDエナジーのサービス面を比較します。
東京電力 | CDエナジー | |
---|---|---|
初期費用 | 0円 | 0円 |
解約金 | 0円 | 0円 |
支払方法 | 口座振替 クレジットカード 払込票 SMS払い | 口座振替 クレジットカード |
アプリ | あり | あり |
無料 サービス | 電気・水回り 鍵・窓ガラス | なし |
東京電力は支払い方法が多く、口座振替やクレジットカード払いの他に払込票での支払い、SMSのチャット経由での支払いも可能です。 また、東京電力には電気設備や水回り、鍵、ガラスの一次対応が90分以内無料で利用できるサービスもついてきます。万が一のトラブルに備えたい方は東京電力を検討しましょう。
どちらもポイントが貯まる
CDエナジー、東京電力ともに電気代の支払いでポイントを貯めることができます。
東京電力はTEPCO webポイント0.5%還元
東京電力では2016年4月以降に登場した新たなプラン「スタンダートプラン」「プレミアムプラン」などに契約を変更することで、電気代1,000円につき5PのくらしTEPCO webポイントが貯められます。 貯まったポイントはTポイントやdポイント、Pontaポイントなどの提携ポイントと交換が可能な他、電気代の支払いに充てることも可能です。
CDエナジーはカテエネポイント1%還元
CDエナジーではすべての料金プランで電気代100円につき1Pのカテエネポイントを貯めることができます。 ポイントはTポイントやdポイント、JALマイルなど17種類の提携ポイントと交換が可能な他、電気代の支払いに充てることもできます。 東京電力に比べてポイント還元率が高く、交換可能なポイントの幅も広いため使い勝手で上回るでしょう。
CDエナジーはAmazonプライム1年間無料
CDエナジーでは「エンタメでんき」というプランを契約することで、Amazonプライムが無料で利用できるようになります。 すでにAmazonプライム会員の方も対象なので、Amazonプライムを検討している方だけでなく、すでに利用している方にとっても嬉しい特典です。 ただし1年間の契約期間内に解約すると解約金がかかるので解約のタイミングには注意しましょう。
環境やエコ比較
電気を1kwh発電するために必要な二酸化炭素の量を表す「CO₂排出係数」を比較します。数値が低いほど環境負荷が少ないです。
CDエナジー | 東京電力 | |
---|---|---|
CO₂排出係数 (2018年度) | 430g | 462g |
CDエナジーの方がCO₂排出係数が低く、環境に優しいエネルギーであることがわかります。
CDエナジーがおすすめな人
CDエナジーと東京電力を総合的に比較した結論、CDエナジーがおすすめなのは以下に当てはまる人です。 ・一人暮らしの人 ・電気使用量が多い人 ・Amazonプライムを利用している人 CDエナジーは電気使用量や利用状況によってお得なプランがあり、一人暮らしの人は「シングルでんき」、電気使用量が多い人は「ファミリープラン」を契約すると、東京電力よりもお得に利用することができます。 また、Amazonプライムが無料で利用できる「エンタメプラン」もあるので、Amazonプライム会員の方はぜひ検討してみて下さいね。
東京電力がおすすめな人
CDエナジーと東京電力を総合的に比較した結論、東京電力がおすすめなのは以下に当てはまる人です。 ・オール電化の人 ・夜の使用量が多い人 東京電力も、電気使用量や利用状況によってお得なプランがあり、すでに東京電力の「電化上手」を利用している方は、そのまま今のプランを使い続けるのがお得です。 ただし、電化上手は新規受付を終了しています。新規契約の方はCDエナジーのスタンダードプランを契約しましょう。 また、夜の使用量が多い方は、東京電力の「夜得プラン」を検討してみましょう。
東京電力からCDエナジーへ乗り換え方法
CDエナジーに乗り換えるには、①公式サイトから必要事項を入力②申し込み用紙に記入し返送という2つのステップで完了します。 公式サイトにアクセス後、現在の契約情報や申し込みたいプランの選択などを行います。電気の検針票が必要になるのでお手元に用意しておきましょう。 公式サイトの入力が完了すると、CDエナジーから郵送で申し込み用紙が送られてきます。本人確認や支払い方法などを記入して返送することで申し込みが完了します。 乗り換えに際して工事や立ち合いなどは必要ないので、あとは待っているだけでOKです。申し込みから約1か月後にCDエナジーに切り替わります。
▼【11/29まで】2,000ポイントが貰える▼CDエナジー公式サイト
まとめ
CDエナジーと東京電力の比較について、最後までご覧いただきありがとうございます。 CDエナジーは、通常プラン、一人暮らしプラン、使用量が多いファミリープランの3つで東京電力よりも安いことが分かりました。 一方、オール電化の家庭や、夜の使用量が多い家庭であれば、東京電力の方が安いので、利用状況に応じてお得な電力会社を契約してくださいね。