CDエナジーダイレクトにオール電化プランはあるの?CDエナジーのオール電化プランの料金は安い?と気になりますよね。 東京電力エリアで人気の新電力「CDエナジーダイレクト」には、「スマートでんき」というオール電化向けプランがあります。 しかし料金やサービスを調べたところ、実は現在の契約状況によっては今までより割高になる場合があることが分かりました。また、安くなる場合でも、正直そこまでお得とは言えないことも判明しました。 この記事ではCDエナジーのオール電化プラン「スマートでんき」の料金について、東京電力のオール電化プランと比較しながら具体的に解説していきます。 また、同様にオール電化向けプランを提供している新電力とも比べてみたので、オール電化で電力会社を変更しようと考えている方は参考にしてください。
以下の記事ではCDエナジーダイレクトの評判・口コミをまとめています。料金プランやサービス内容の評価はこちらを参考にしてくださいね。
⇒『CDエナジーダイレクトの評判は?高いって本当?契約前に知るべき全情報』
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小売電気アドバイザー・デジタル庁公認デジタル推進委員。個人・法人向けに電力プランのコンサルティングを行う傍ら、電力小売りに関する複数のWEBメディアの記事監修を行う。各種プランに精通しており、シミュレーションシステムの構築・料金比較サイトの運営にも携わる。電力業界の専門家として各種メディアの取材歴多数。「電気代節約の専門家インタビュー掲載」続きを表示 ▼
目次
CDエナジーオール電化プランの料金
CDエナジーのオール電化プラン「スマートでんき」は、オール電化住宅の電気使用の傾向に合わせて夜間が安く、日中が高くなるように単価を設定しています。 現在の契約アンペアが60A以下の方は「スマートでんきB」、60A以上(6vKA以上)で契約している方は「スマートでんきC」を選ぶことになります。 以下ではCDエナジーのオール電化プランを東京電力のオール電化プラン、他社新電力のオール電化向けプランと比較しながら説明していきます。
東京電力と比較
東京電力には「電化上手」「スマートライフ」という2つのオール電化プランがあります。この2つは料金体系が全く異なるのでそれぞれ分けて解説します。
- 電化上手:2016年3月31日まで募集していたプラン
- スマートライフ:2016年4月1日以降に登場したプラン
「電化上手」より高くなる
「電化上手」は、2016年3月31日に新規加入を停止したプラン。2016年3月以前からオール電化住宅に住んでいた方はほとんどがこのプランを契約していて、その後プラン変更をしていないなら現在も「電化上手」を利用しているはずです。 CDエナジーのオール電化向けプランは、東京電力「電化上手」に比べると料金が非常に高く設定されています。
東京電力 「電化上手」 | CDエナジー 「スマートでんきB/C」 | ||
---|---|---|---|
基本料金 | ~6kVA | 1,320円 | 858円~1,716円 |
7kVA~10kVA | 2,200円 | 2,002円~2,860円 | |
11kVA~ | 2,200円+286円×(10kVA超過分) | 1kVAにつき286円 | |
電力量料金 | 日中 | 26.49円~39.44円 | 25.80円 |
夜間 | 12.48円 | 17.78円 |
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料金体系が異なるので分かりにくいですが、注目してほしいのは黒字の部分です。 オール電化住宅では契約電量を10kVAにすることがごく一般的です。2社の料金を比べると、基本料金だけでCDエナジーが電化上手より660円も高いことがわかります。 また、エコキュートなど大きな電力を使う機器は夜間に稼働します。その夜間の料金を見ると、CDエナジーは電化上手より1kwhあたりの単価が5円以上も高くなっています。エコキュートは1ヵ月に180kwhほどの電気を使うので、それだけで900円もCDエナジーの方が高くなる計算です。 さらに冬場で蓄熱暖房機などを稼働させた場合、1ヵ月あたり数千円も高くなる場合もあります。 このようにCDエナジーのオール電化向けプランは基本料金が高く、夜間の単価も高いため、電化上手から乗り換えると大損になる可能性が高いのです。 現在東京電力の「電化上手」を利用している方は、決してCDエナジーに切り替えてはいけません。
「スマートライフ」を利用している場合
東京電力では、2016年4月1日以降に新たなオール電化向け料金プランである「スマートライフ」を提供しています。最近になってオール電化住宅に住み始めた方や、プランを変更した方が該当します。
CDエナジーのオール電化プランは東京電力「マートライフ」と基本料金・電力量料金ともに全く同じ料金です。しかしCDエナジーでは電気代の支払いで独自ポイントが1%還元されるため、「スマートライフ」より実質1%お得にすることができます。
もらえるポイントは「カテエネポイント」と呼ばれ、Tポイントやdポイントなどの提携ポイントと交換できるだけでなく、電気代の支払いに100P=100円から充てることができます。
また、離れて暮らす家族が大阪ガスまたは中部電力の契約者の場合、「家族ポイント割」として毎月100Pが付与されます。
つまり、最大で電気代の1%分+100Pが還元され、実質お得になるということです。
このようにわずかではありますが、CDエナジーの方が安くなります。東京電力「スマートライフ」からの乗り換えであれば損することはないと言えます。
なお、「燃料費調整額」と呼ばれる燃料の輸入価格は東京電力スマートライフ、CDエナジースマートでんきともに現時点では同額ですが、今後、この費用は異なる可能性もあります。
他社新電力と比べて割高
東京電力「スマートライフ」よりはいくらか安いCDエナジーですが、オール電化プランのある他社新電力と比べると割高な料金となっています。 他社新電力では、よかエネは東京電力「スマートライフ」を基準に3%安く、HTBエナジーは最大10%安く料金を設定しています。 中でもHTBエナジーは、新電力の中では珍しく「電化上手」よりも安くなります。旧プラン利用者は乗り換え先の選択肢にして良いでしょう。 CDエナジーのオール電化プランはこれら他社に比べて割引率が低く、また料金値引きではなくポイント還元であることも煩わしさがあります。 オール電化から新電力に乗り換えを検討している方は、CDエナジーよりもHTBエナジーなど他社を選んだほうが得策と言えます。 ただし、各社それぞれが導入している「燃料費調整額」が異なる場合があります。そのため、契約前に各社HPから確認することをお勧めします。 ※HTBエナジーは、他の電力会社では導入されていない「電源調達調整費」という料金が別途発生します。市場価格の変動により、場合によっては他の電力会社よりも大幅に高くなる可能性があります。
CDエナジーオール電化プランの申し込み方法
CDエナジーへはWEBサイトまたは電話にて申し込むことができます。 WEBサイトから申し込む場合は公式サイトの申し込みページの案内に従い、電話の場合はオペレーターの質問に答えながら申し込めばOKです。 申し込み完了後に郵送で支払い方法に関する申し込み用紙が送られてくるので、口座番号またはクレジットカード番号などを記入して返送してください。約1ヵ月後にはCDエナジーへ切り替わります。 なお引越しに伴って申し込む場合、退去予定日や引越し先の住所などが分かれば同じように申し込むことが可能です。 ちなみにCDエナジーへの乗り換えには手数料や工事費は一切かかりませんし、現在の電気ガス会社の解約はCDエナジーが行ってくれるため、自分で手続きをする必要がありません。
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CDエナジーオール電化プランの基本情報
初期費用・解約金0円
CDエナジーの「スマートでんき」の契約に際して初期費用などはありません。また、契約期間は1年間の自動更新ですが、いつ解約しても解約金や違約金は発生しません。
支払い方法
CDエナジー「スマートでんき」の支払い方法は口座振替、クレジットカード払いの2種類から選べます。 WEB申し込み後に送られてくる書類に支払い方法を指定する欄があるのでそこで選択できます。
問合せ先
CDエナジーについて疑問点があれば以下に問い合わせをしてください。 ●電話 0120-811-792 (受付時間:平日 9:00-19:00 土日祝日1/2・1/3 9:00-17:00) ●メール お問合せフォームはこちら
まとめ
最後までお読みいただきましてありがとうございます。 CDエナジーにはオール電化プラン「スマートでんき」があり、電気料金に併せてポイントが貯まったり家族ポイントを貯めることができますが、東京電力のオール電化プラン「スマートライフ」と比べて電気代は変わりません。また、「電化上手」を利用中の方はむしろ高額になるため乗り換えNGです。 さらに新電力の中にはお得なオール電化プランを提供しているところもあるので、総じてCDエナジーのオール電化プランはおすすめできないと言えるでしょう。